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「主宰の句」の記事

関山さんによる、主宰の俳句の(都市4月号)鑑賞です!

2022/05/01         

         「都市」令和四年四月 中西夕紀子句鑑賞         関山恵一                                                                     雛市の裏へまはれば屋形船  浅草仲見世を抜けて大川に出ると遊覧船の桟橋がある。お台場の海浜公園と浅草を結ぶ観光船である。花火大会や初日の出に合わせてのクルーズがある。雛市は三月三日...

関山恵一さんが、主宰の句(8月号)を読み解いてくださいました!!

2021/10/18         

      [都市]八月号  中西夕紀主宰の句を読んで    関山恵一                                                                 み仏の日月にほふ夕立かな 「日月」は太陽と月、歳月、観世音菩薩の変身で日天子と月天子の意味もあるが、ここは歳月と考える。数百年前に造られ長い歳月を人間の幸せを祈り続けてきた観世音菩薩、「日月にほふ」の措...

都市10月号に関山恵一氏(春野)と山中多美子氏(晨.円座)が、感想をお寄せくださっています。

2020/10/25         

「都市」十月号主宰作品を読む 関山恵一(春野・三田丘の会)           草涼しむすびの海苔の匂ひたち             「草涼し」の季語によって真夏の暑さを避けて野原の木陰で昼食のおにぎりを食べている姿が浮かぶ。今年の暑さは「命にかかわる」と言われるほどの暑さが続き、高原に吹くやや涼しい風...

早速、7月出版の主宰の句集「くれなゐ」の     1句鑑賞です!!!

2020/08/03         

        中西夕紀第4句集『くれなゐ』一句鑑賞       森有也     ばらばらにゐてみんなゐる大花野 中西夕紀                                   都市のみんなが待ち望んでいた中西夕紀主宰の第4句集が出た。句集『くれなゐ』を頂いた時、その深みのある「くれなゐ」色の帯封に掲句を見つけて、たちまちあの高峰高原の花野が思い出された。  句集「あとがき」にもある...

主宰の句を、関山恵一さんが鑑賞してくださいました。

2020/04/14         

文字色 「都市」四月号 主宰句鑑賞    関山恵一(春野同人)      鯛焼に唇焼いて六区街年末の風物詩浅草の「羽子板市」を訪れたのであろう。人で賑わう六区を歩き小腹の空いた作者、鯛焼の香に誘われ購入し、ぱくりと嚙んだ鯛焼の熱さに唇を焼いてしまった。それもご愛敬、歴史ある下町の年末風景に詩心が広がったに違いない。さりげなく「唇焼いて」の措辞が広がってゆく。 ...