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「会員の俳句」の記事

都市の1句です。

2022/03/11         

          都市の1句         甲光あや       陽春の少女は書くよ梅の絵馬      樋口冬青  二月から五月が春と言われてます。三月に入って、寒暖を繰り返しながら、四月には暖かさが定まって、草木が芽ぐみ花が咲き出します。陽春とは、陽気の満ちた春、暖かく明るい春の事であり、幼児から少女に成長し、今からの人生を陽春の中で伸び伸びと歩いて行くでしょう少女を思いました。      ...

晴生さんによる、紹介です!

2022/01/31         

      都市の1句 (60)      中島晴生   山男山より高く逝きし秋      甲光あや(「都市」2021年12月号より)                  この句はさらりと詠われていますが、深刻なエピソードを含んでいる句ように思います。山男は病で亡くなった場合もあると思いますが、私は山の遭難事故で亡くなった山男の追悼句として詠みました。  私も登山の途中遭難事故に遭遇したことがありますが、そ...

今年もよろしくお願いいたします。ブログはじめは「都市の1句です。」

2022/01/03         

              都市の一句 (59)     打木歩人       逢はぬ間に乙女となりぬ花衣      中島晴生             晴生さんは、私が「都市」に入会して一年ほどであろうか、入会された方である。中央句会のはじめにご挨拶されたことを記憶している。しかし、俳句については私なんかよりもずっとずっと先輩で、ベテランである。 私が「都市」に入会して間もなく、「孫俳句...

都市の1句です。

2021/09/30         

都市の一句(59 )      臼井 走 サウナ風呂常より耐へて楽聖忌       (都市八月号三十七頁)  打木歩人  今日は我らが打木歩人さんの一句をご紹介したいと思います。 十八で出会って以来かれこれ四十年来の合唱仲間の一人です。天才肌の彼とは私が俳句を始めた事を知って彼から俳句がやりたいと声がかかる数年前まで実はほとんどお付き合いは途絶えていました。 ...

あやしさんが、面白い句を紹介します。

2021/08/03         

         都市の1句(58)          井手あやし       隕石の落ちて祭りの日となりぬ  臼井 走この句は昨年の七月、走さんと一緒している通称「名無しのメール句会」(走さんの命名)に出句された。その数日前に千葉県習志野市に隕石が落ちて話題になっていたので、そこに材を求められたのだと思う。一読、「発想がすごい」と思った。ニュースを知らなくてもイメージが広がっていく。季語は一読離れ...