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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

今回は薫風さんと人魚さんの往復書簡です。

Posted by レオフェイ on   0  0

「やっぱり俳句は面白い」      平賀 薫風

人魚様

 今回は、「私の好きな一句とお勧めの俳句の本」
というテーマで書きたいと思います。

 存在と時間とジンと晩夏光    角川 春樹
 この句は、角川春樹句集、「存在と時間」に
収められている一句です。

初めてこの句を見た時、動詞のない4つの言葉の
うねるようなリズムが鮮烈で、ぴたっと
来るものがありました。

ジンというのは、アルコールの中でも文学的な、
活字に近いお酒(?)という気がします。

晩夏光という季語は、原爆忌と並んで、
角川春樹氏のよく使う季語の一つだと後で
知りました。

歳時記に載っている季語を全部使おうと
するのではなく、同じ季語を何度も使い、
そうやって繰り返し使うことで、
季語が自分のものになるのだそうです。

 この句を好きな一句に選んだ翌日、立ち寄った
本屋で偶然見つけたのが、刊行されたばかりの、
「角川春樹句会手帖」(扶桑社)です。

佐藤和歌子さんという20代の女性が、
角川春樹氏の出所祝いを機に企画された句会、
15回分を臨場感とユーモア溢れる言葉で綴った、
とても面白くて俳句の勉強になる本です。
今度お貸ししますね。

この句会、毎回のゲストも、皆が皆、
とても個性的です。

的確な添削と共に、いつも句会で注意されている
ことがそのまま書いてありました。そして何より、
俳句が詩であるという事を実感しました。

この本を読み、俳人としての角川春樹氏に
親近感を覚えました。

もっともっと、沢山の俳句に接して、
勉強してみたいと思いました。

つい先日、私の目の前でパンを頬張りながら、
「うん、俳句は面白いっ。」と断言してくれた
人魚さんの言葉がとても頼もしく
感じられる今日この頃です。
                  
                      薫風

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