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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

ある日「竹取」のおうなの気分を味わった美渦さんでした。

Posted by レオフェイ on   0  0

  にんじん娘           野川 美渦

 ある日の「にんじんの会」でした。
この日の私は取分け出来が悪く提出句は全滅。
夕紀先生に○を戴くどころか仲間からも素通りされる結果に。
シオシオのパーのブースカ(?)でした。

「にんじんの会」が終わり、肩を落として帰宅する途中
ふと閃いたのです。
「今日の句会で凹んだ分を、ちょっと贅沢な夕食で盛り返そう」
ビール


打って変わって肩怒らせて、最寄のスーパーへ直行です。
お約束の麦酒(実は発泡酒)、
レジで30パーセント引きと輝くシールのついた牛肉を籠に。
忘れてはならないのは千葉産の落花生。これさえあれば、
菠蔆草を食べたポパイに変身可能です。

支払いを済ませエコバッグと共にサッカー台を離れかけた時
前の女性が目に留まりました。

女性は若い母親で左手に赤ちゃんを抱き、右手だけで懸命に
袋詰めをしようとしていました。
傍らには幼稚園年中位の男の子がチョロチョロしていました。

、、ついつい声をかけてしまったのです。、、、

「良かったら赤ちゃんを抱っこさせてもらえないかと。その間に
袋詰めをしてはどうかと。風邪をひいてないので抱っこしても
大丈夫だからと。   言ってしまいました。 何も考えずに。

若い母親はちょっと(実はかなりかも)驚いた様子でしたが
それではと、遠慮がちに赤ちゃんを抱かせてくれました。

赤ちゃんは女の子で、この世のものとは思えない
かわいさでした。その上、おくるみの中から私に笑いかけて
くれたのです。

「これぞ女神の微笑」
こうなったら勇気も元気も百倍。明日からのどんな苦労も
越えられそうです。


母親の仕度はあっという間に終わり、赤ちゃんは母親の腕の
中へ帰って行きました。

ほんのひとときかぐや姫を預かり、光を浴びたような
夢の又夢を見た一日でした。

  にんじんのような子が欲し初燕    夕紀


        とんすけ

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