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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

「菜園」という俳号の謂れが分かりました!!

Posted by レオフェイ on   0  0

       「汗駄句」さいえん日記 (啓蟄~夏至編)

                         金子菜園




今になって振り返ってみると、初めて農作業らしい事をしたのは、
60年ほど前に父に連れられて、嫌々行った「麦踏み」を思い出す。

現在の町田工業高校辺りは、一面、麦とサツマイモ畑の続く
畑作地帯で、初冬ともなると冷たい風の吹き抜けるところであった。

     丹 沢 を 遠 く に 父 と 麦 を 踏 み

あれから40年の歳月を経て、亡くなった父に代わり、
庭の隅に猫の額ほどの畑を耕し始めたが、暑さ寒さや肉体労働の
厳しさはあるものの、物を生産する過程や収穫したものを
味わう喜び、或いは、自然や四季を肌で感ずる楽しさを味わっている。
     
     そこで今回は菜園作業の"一コマ"を

春の日差しが降り注ぐ頃になると、冬の間潜っていた
炬燵から漸く出て、鍬を手にする。
そして今年は何処に、何時、何を播く(植える)のかを思案する。

     段 取 り に 暫 し 眺 め て 春 の 畑  


先ず、冬の間休ませていた畑の除草をし、次に、酸性の土壌を
中和させるため「苦土石灰」を散布後、鍬で土を起こす。
暖かな風が肌に心地よい。

土を起こし始めると、いつの間にか私の2~3メートル後ろを、
ハクセキレイが餌をを拾いながら追ってくる。
ヒトを恐れる事を知らない可愛い小鳥である。

      畑 打 つ や 二 羽 の せ き れ い 従 へ て   
              
               (”季重なり”お許しを)

さて、今年も晩霜の恐れの少ない春の彼岸の頃に、
ジャガイモの植え付けから始めることにした。

先ず深さ15~20センチ位の畦(さく=溝)を作る。
種芋を二つ切りにし、断面に草木灰を付けた後
35~40センチの間隔で植え付け、
株間に堆肥や化成肥料を施す。(手法は多様)  

発芽後、一株毎に2~3本の芽を残して他を摘み取り、
土寄せをする。その後1~2回の土寄せを経た後、
5月下旬~6月上旬頃花を咲かせ、やがて6月下旬頃に
収穫を迎える。

花の色は白色または薄紫色で、小さく可憐な花を咲かせる。
その色は原産地であるアンデス高地の雪か空の色を映していると
勝手に思いこみ、”ここで一句”とばかり鉛筆を持った。

     ア ン デ ス の 紫 紺 の 空 か ジャガ の 花  

                 (ウーン、句になってない)

一方、4月上旬から5月上旬にかけては葉物野菜や
インゲン等を播き、里芋(種芋)、トマト、キュウリ、
ナス、ピーマン、ニガウリ等を植え付ける。



またこの頃には、7月下旬に定植して12月から3月頃の間に
食べる長ネギ(深谷ネギなど)の種を苗床に播く。

里芋で思い出したが、句作で大失敗をしたことがある。
里芋の芽が出た嬉しさに、句会へ行くバスの中で一句を思いつき、
そのままストレートに表現し提出。ご丁寧にも季語が三つも入っていたのだ。
「歩み句会」に入って間もない頃のことでした。


       里 芋 の 芽 吹 く 大 地 や 夏 隣 

             (残念、感激をそのまま表現したんだけどなあ)

野菜作りは、どれも皆、収穫するまでには多くの労力を
必要とするが、中でもトマトには手数を掛けていて、
真っ赤な実を付けた時の喜びはひとしおである

           トマト


そんなトマトも最近は上手くいっているが、
初心者の頃には肥料をやりすぎて”草ぼけ”をおこし、
青い大きな実がついた頃突然立ち枯れしたり、
或いは赤くなった実をカラスに突かれたりと幾度となく
悲しい思いをしている。

近頃は、丘陵地の開発で、山を追われたハクビシンや狸までが
住宅地の畑に出没し、熟れたトマトを食べて行く。
悲しいのは人間だけではない。俺たち獣も同じなのだと。

     添 え し 手 に 青 き 匂 ひ や ト マ ト 植 う 

                  (何度も使ってスミマセン)

6月中旬から下旬になると夏野菜の収穫も本格化し、
沢山採れた時は、ご近所に配るのも楽しみの一つだが、
どちらも野菜を作っている人が多く”市場”は
ダブツキ気味の様です。

そんな時には我が家の食卓にも、ナスやキュウリの
”ご馳走”が頻繁に顔を出すので、つい悪い冗談
を言って女房に睨まれます。

そのうちに”スイッチョスイッチョ”(ウマオイムシ)
と鳴くかもねと言って。 ゴメンナサイ。

6月の第3日曜日。父の日がやってきた。
この頃になるとジャガイモや玉葱の収穫も出来、種類も
豊富になるので、我が家を訪れた息子の家族に
土産として持たせることにした。

       父 の 日 の 土 産 に 庭 の 野 菜 かな
             ピーマン



帰り際に孫娘に一言 「じいじが作ったピーマン食べるんだぞ」。 
「わたし、ピーマン大嫌い」

それでも畑仕事は楽しい。青空の下、
一鍬打っては空眺め、もひとつ打っては山を見る。

そして椅子に腰掛け句帳を取り出す。
ああ、いつになったら良い句が浮かんで来るんだろう。
お終い!

駄句の数々失礼しました。
男のお喋りは嫌われます。お後が宜しいようで。

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