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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

素晴らしい出会いと、それをしっかり受け止めた翔子さんです。

Posted by レオフェイ on   0  0

        目覚めの瞬間

                     田中 翔子



これまでの人生で大きな影響を与えてくれた
いくつかの出会いがあります。

そのうちの最大であり、決定的な出会いが
小学校5,6年を担任してくださったF先生です。

私は当時幼く、自分の意見を言えないおとなしい子供で、
目立つとか褒められるとかは全く関係ないことと
思っていました。

             たこ

ところが5年の新学期の掃除の時間に、
バケツの水で絞った雑巾を先生に手渡したとき、
「あなた、雑巾の絞り方が上手ね」と褒められたのです。

(えっ? 私でも褒めてもらえることがあるの?)
その瞬間世界が確かに5秒くらい止まった気がしました。

感動は帰ってからも収まらず、
あの先生にまた褒めてもらえるように頑張ろうと
「やる気」モードが芽生えたことを
今でもはっきりと覚えています。


             女の子


それから授業に集中するようになり、勉強することが
面白くなったのです。 

それはF先生には何気ない言葉だったかもしれないし
、私のことは覚えていらっしゃらないでしょうが、
間違いなく私を目覚めさせてくれた人生の恩人と
感謝しています。
 
もう一つの出会いを挙げるとすれば、
私に俳句の指導をしてくださったK先生。

全くの初心者から始めて、2年ほどたって、俳句ができなくて
このまま続けていけるか迷っている頃に出した句を、
日頃厳しく駄目出しをする先生が
「これはどこに出しても恥ずかしくない、格調高い句ですよ」
と褒めてくださった。 

              きりん


おそらく先生には特別な言葉ではなかったかもしれませんが、
受け止めた私の心に大きく響き、我ながら単純ですが、
俄然「やる気」モードが出た瞬間でした。
 
一見些細な出来事のようですが、
二人の先生と出会わなかったら、
私は別の人生を歩んでいたかも知れないというのは
大袈裟でしょうか?
 
今は再び「どこに出しても恥ずかしくない句」
と褒められたくて俳句にしがみついている私です。

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