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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

聖羅さんは、万太郎の句をわかくさいろで迫ってくれました。

Posted by レオフェイ on   0  0

                     
     「万太郎のわかくさいろ」
                     田中聖羅
  

とじ絲のいろわかくさやはつ暦
          
                     久保田万太郎


昭和34年、新年の句で、亡くなる4年前の作である。
昭和32年にすでに文化勲章を受けている。
 
新年を迎える暦を見て、とじ絲の「わかくさいろ」を詠んでいる。
「わかくさいろ」は、優雅な上に若々しく希望の色である。
新年を迎えた清々しさが伝わってくる。
とじ絲の絲の字面も気品を添えている。

万太郎の懐の深い句の数々はさておき、風流人らしく
「食」への欲、楽しみが感じられる「わかくさいろ」もある。

   虹いでてそらまめも茹であがりけり

なんとも色を感じる句ではある。
そらまめの「わかくさいろ」が、これから飲むお酒を
おいしくするだろう。
 
そらまめの句では、もう一句、

   そらまめのおはぐろつけし祭りかな
があり、その色が創作意欲につながっているのではないか、と思う。

   わかくさのいろも添えたり切山椒

   粉ぐすりうぐいすいろの二月かな



           IMG_1093.jpg



練達の玄人らしい特色や、鋭い観察と巧みな言葉による句が多いなか
「わかくさいろ」を詠む句は、なぜか素直に響いてくる。
 
それにしても“風流であるなあ”と凡人は
ため息をつくばかりである。

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