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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

小諸俳句祭に初めて参加した、わるさんに書いてもらいました。              (写真の提供もわるさんです!)

Posted by レオフェイ on   0  0

     俳句の林間学校「こもろ・日盛俳句祭」デビュー
                                                 
                             吉川わる


日盛俳句祭とは、虚子ゆかりの小諸の地で、午前に吟行、
午後に句会、夕べに講演という、今年で七回目を数える
結社を超えた俳句の林間学校です。

申込みは事前に郵送で済ませますが、句会場は朝の受付時に選びます。
各句会には俳壇活躍のスタッフ俳人が参加しますが、
この時点では明かされません。そして、銘々、懐古園などの市内吟行、
巡回バスで巡る虚子記念館などの郊外吟行、申込み時に予約が必要な
高峰高原吟行に向かいます。

初日の七月三十一日は小諸到着が十時だったこともあり、
市内吟行とし、句会もメイン会場のベルウィンとしました。
炎昼の懐古園を回り、小諸蕎麦は涼しく食べて句会に臨むと、
スタッフ俳人は虚子直系、星野高士さん(玉藻主宰)と
稲畑廣太郎さん(ホトトギス主宰)のお二人。
くじ引きなんだそうで、奇跡のツーショットとご本人たちも
笑ってらっしゃいました
(「どこまでも平等な句会を」と謳われていますので、スタッフ
俳人の方も「さん付」とさせていただきます)。

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句会は五句出句、五句選句で、簡単な自己紹介と講評は
特選のみ、その後、スタッフ俳人の披講時に作者が名乗るという形式です。
師系を同じくするお二人、お互いの句を採り、講評にも共通点がありましたが、
この日の兼題「百日紅」の読み方だけは、星野さんが「ひゃくじっこう」、
稲畑さんが「さるすべり」と譲りませんでした。

初日の講演は鍵和田秞子先生(未来図主宰)の「草田男と軽井沢」で、
昭和五十五年に先生が草田男を軽井沢に訪ねた折のインタビューを
振り返ってのものでした。草田男の句碑が旧軽井沢の聖パウロカトリック教会に
あるそうですが、場所が教会の裏側で、しかも句碑の表に
聖母子像のレリーフがあるため、裏を見ずに帰ってしまう人が多いと
憤慨なさって、師に対する変わらない敬愛を感じました。
そしてなにより、先生、若々しいです。

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翌日は高峰高原吟行に参加しました。
貸切バスで三十分ほど、高原にはニッコウキスゲが咲いていたり、
アサギマダラが飛んでいたりと句材には事欠かないのですが、
大自然ってやつはどうも苦手です。

句会のスタッフ俳人は藤本美和子さん(泉主宰)と井越芳子さん(青山)で、
藤本さんは披講もされたのですがご自身の句に驚くほど点が入り、
脱帽しました。

夕方のシンポジウムは「字あまり・字足らずⅡ」と題し、
筑紫磐井先生(豈)の司会のもと、本来はあってはならないという立場の
伊藤伊那男先生(銀漢主宰・春耕)に対し、実作の例を示して
西山睦先生(駒草主宰)中西先生が総反論し、
中でも仲寒蟬先生(港・里・群生)は「破調から見た赤尾兜子と高濱虚子」と
題する論文のような資料を提示されました。
これには伊藤先生も字余りの句が自作にあることを
カミングアウトされ、シンポジウムは大団円に。
それぞれの先生が自説を述べたところで時間がなくなってしまい、
論戦までいかなかったのが残念です。

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俳句祭は八月二日までありましたが、私の参加はこれまでです。
今回、都市から中西先生以下六名が参加しましたが、
みなで満月を追い虚子記念館近くまで歩き焼鳥をほおばりました。
また、他の結社の方が参加する句会はまことに新鮮で、
情報交換できたことも収穫でした。

そして、小諸駅の産直市場で売っていた朝摘みブルーベリーの
おいしかったこと。果実の甘さとはこういうものだと改めて思いました。

最後に高峰高原句会で藤本さんの選をいただいた拙句を
披露させていただきます。

        夏蝶の口吻吾を探りけり        吉川わる

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