都市の一句(45) 茂呂詩江奈 秋霜や昔小町のよだれ拭く 中尾文月この句は句会で絶賛された句である。 綺麗ごとでは済まされない「現実」をドーンとぶつけられた思いがする。「小町」という言葉と「よだれ」という言葉の並列にドキッとさせられる。何か見てはいけないもの、聞いてはいけないもの...