都市の一句(56) 丸山 斐霞 廃屋の庭木を伝ひ烏瓜 宮本川野 この句は、私にとって田舎の原風景の一つとして思い起させてくれる一句である。小・中生の頃、山間の村での友達とお互いに行き来し、互いの家の広い庭先でキャチボールをして遊んだ思い出、時代を経て時々当時の同級生で集まると一軒二軒と空き家が散見...