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春の嵐の中での吟行はどうだったのでしょうか! 

2013/ 02/ 20
                 
    鎌倉で考えたこと
             
     
                 高木 光香
 



2月2日に鎌倉吟行が行われた。
昨年秋に台風で中止になった鎌倉の海リベンジである。
しかし又暴風雨であった。(雨女か雨男がいるらしい)

その風雨の中を我ら15名はバスで終点の
逗子マリーナまで行き、小坪港の方へ歩き出した。
があまりの強風に、傘の骨がボキボキと折れ始め
ほとんどの人の傘が壊れた。
帽子を飛ばされた人もいたが、帽子は海に消えてしまった。

左下に怒濤に埋もれる和賀江島を見ながら、
春荒れの海沿いを風雨にめげず、
光明寺を目指し果敢に歩いた。

途中の材木座海岸には、たくさんの
ウィンドサーファーがいた。
若いとはいえない人達が、嬉々として荒波に
乗り出して行くのは、勇敢というか、暴挙というのか、
平穏を好む私には驚きであった。

         サーファー
  

そこで虹を見た人達がいた。
残念ながら私が下を向いて歩いていた時のようだ。
(教訓として、下を向いてはいけない。
上を、前を向いていれば、良いことに出会える)

やっと光明寺に着き、回廊をお借りして、
皆持参したお握りやお弁当を広げた。
私は途中の弁当屋で買ったロコモコ丼。
ハンバーグと目玉焼きのバランスも絶妙で
温かく美味しかった。

             寺


そこで、私は考えた。お天気は晴天もあれば風雨もある。
そのどんな時もこうして一緒に歩く仲間がいる。
苦楽を共にできる吟行仲間がいれば、私は老後を
楽しく送れるのではないか。

何か、とても良い気分になった。
俳句も作らないまま、これだけでこう思っただけで、
今日は良い一日だったと十分に満足したのだった。

それからバスで晴天になった鎌倉に戻り、
お約束どおり句会が開かれた。

私は

    空晴れて明日は節分雲疾し

を出したが、残念ながら賛同は得られなかった。
春を思う気持ちが控えめすぎたようだ。

    山門を抜ける海風桜の芽     明

    石塔や椿一輪寄りて咲き     菜園

    春疾風かもめ浮くたび波捲れ   良

    岩盤に噛みつくやうに寒怒濤   佐紀


等の佳句を得て、過激なる鎌倉吟行は
無事に終了したのであった。
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