fc2ブログ

Article

        

「都市」の一句鑑賞リレーを行ってますが、今回は、番外編です!!

2013/ 04/ 14
                 
  青 春 真 っ 盛 り

      金子菜園


   ジーンズの穴を擽る春の風
                       川合岳童 (2013年3月 藍句会)


川合岳童氏に初めてお目に掛かったのは、
「都市」の5周年記念祝賀会の会場へ向かう時のことでした。

以前、主宰から、岳童氏は、私の家の近くにお住いと伺っており、
また「都市」の紙上で作品を拝見し、山を詠まれた句などから
謹厳実直な方と勝手に想像し、何時かお会いしたいと思っておりました。

その日は帰宅のバスでご一緒しました。
私は少々のビールでご機嫌でしたので、次々と質問を浴びせ、
岳童氏にはご迷惑だったかも知れません。
その会話の中で、藍句会はその場で詠題を与えられ
別の面から鍛えられると伺いました。

藍句会には、某女史から再三お誘いを受けていましたが、
以前に夏安居の予行句会で句が出来ず惨めな想いを
したことから、ずっと尻込みをしていたのです。

思い切って参加した当日の季題は「春の風」でした。
作品の選は、140句の中から特選1句を選ぶという、
私にとってはかなり難しい作業です。

やがて1句を選定しましたが、作風から作者は
若い女性を想像していました。
講評では主宰も採られ、他の皆さんからも多数の支持がありました。


そして---。名乗りで岳童氏と判った時には、
句会場から”おうっ”という驚きとも言える声が上がり
一瞬ざわめきが広がりました。

              IMG_3392.jpg

きっとそこには、岳童氏の日頃の作風とは異なった
意外な一面が伺えたからかも知れません。
私も選句した一人として評を求められ、只々
「若々しい句です。私も出来ることなら後に続きたい」と
やや興奮気味にコメントしたのを覚えています。

岳童氏には失礼な言い方かも知れませんが、
少々エロチックで、かと言って決して下品では無く
まさに、「青春真っ盛り」の句と思います。

日頃、主宰より「新しいことに挑戦せよ」といわれています。
私も少しずつ踏み出したいとおもいます。
スポンサーサイト



                         
                                  

コメント