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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

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2013-09-09 (Mon) 20:25

レポーターの順子さんによる小諸の「日盛俳句大会』報告です。

  2013年8月2日~4日 第5回こもろ日盛俳句祭

                           大矢知 順子


虚子が真夏のこの地で1ヶ月、毎朝毎夕句会三昧
ふけった、という。その現代版として、
本井英先生が復活させ、今年5回目という。
それ以外何もわからないまま、初めての小諸に向った。

「都市」参加者9名は、新幹線のトラブルにより
小一時間延着するも、マンズワイン、高原美術館、
布引観音、高浜虚子記念館、真楽寺、懐古園など、
お好みの場所に、蜘蛛の子を散らすように消え去った。

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初参加の私は、ようやく、日盛俳句祭の運営が
のみ込めた。
3日間とも、午前中は、無料シャトルバスで、各自、
自由に吟行し、午後からは数ヶ所に別れて句会を行う。
どの教室へ行くかは希望を書き込む。
その後、スタッフと云われる先生方が、3人ずつ配され、
句会の進行、指導をしていただく。句座のメンバー、
先生方とも初対面で、自己紹介で始まる句会。
緊張しつつも、面白い企画である。

さて、私は、係の方や、スタッフの先生から
ご意見をもらい、真楽寺の吟行、句会は、
懐古園内の虚子ゆかりの山城館、と決める。
一番人気の真楽寺へは、追加便が出るほど。

スタッフの奥坂まや先生が、要領よく見どころを
案内してくださる。
おかげで、頬白の流暢な囀の中、マリモのような
色の水草を沈めた澄みきった湖沼や、
開花時間の短い稲の花に遭遇出来た。

            006.jpg


昼食は、懐古園内にある、老舗のお蕎麦屋さん。
著名な先生方と一つ卓で頂く蕎麦の味
…憶えていない。
かろうじて、添えられていた冷し飴が山葵の涙を
おさえてくれたことだけ憶えている。

いよいよ句会。
日盛形式に則り、清記用紙が次々廻ってくる。
最小限、書留める。
緊張と、聞き慣れない名乗りに、天盛り出来ないまま。
弓道場の名句が数多く出句されていたが、
見そびれた私は、選句さえ逃してしまった。残念。

句会後、茨木和生先生の講演「暮しと季題」
を拝聴した。地方色豊かな季語のお話など
熱く語って頂いた。耳奥に、先生が持込まれた
草鉄砲の高らかな音が残っている。

夕食は、光香さんの計らいで、「中吉」。
次々に運ばれる焼鳥はビールにぴったり。
夕紀先生とご一緒できなかったことが惜しまれた。

2日目、今回一番人気の高峰高原を選んだ。
バスで40分ほど。登山口にある祠に詣で、
一歩踏込むとたちまち高山植物の宝庫。
ここでも茨木和生先生、中西夕紀先生、奥坂まや先生の
「歩く図鑑」は開きっぱなし。
今日の句会は、焦点が絞られていて、
共感出来る句が多かった。

句会後は、宮坂静生、小川軽舟、
山西雅子諸先生による鼎談。
テーマは「旧い季語、新しい季語」。

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難しい内容であったが、先師の句を読むためにも
死語となってはいけないと思った。また、季語と
採用されていないはがゆさ、歳時記によって
網羅の度合が違う事など、日頃の疑問を
よび起こしながら拝聴した。"

夜の懇親会では、超結社に相応しい会話に弾み、
いつの間にか、お腹いっぱいになるまで、
時が流れていた。

ここで、帰り組を見送り、残る3人で
「どかんしょ祭」を見学。
このお祭は、祭神を祀るものではなく、
浅間山の噴火の勢いをもらおうという意味があり、
浅間山を愛する地祭であるという。

町内外の趣味サークル、保育園、学童、
また車椅子の団体なども、どかんしょ節に
各々の振付け、装束で練歩くもので、
さほど広くない北国街道をすれ違いながら
盛り上がっていた。

    坂を行き坂を下りて踊の輪    
                             梢


3日目、9時のバスが待てず、3人でタクシーで
布引観音へ、先回りする。
シャトルバスなら、頂上の境内まで行くところ、
山道口でタクシーを降り、小一時間歩くことに。
健脚の山葉荷さんの後、青息吐息登って行くと、
擦れ違う人に励まされ、微かな滝音、
朽ちた道祖神、聳え立つ巌、眼下の深山。
鄙びた神域、予期せぬ収穫であった。"

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午後の句会も、隣は知らない同士。
自ずと自己紹介がはじまる。
最も意義ある一時である。

最後の懇親会では、京大の学生が、夕紀先生に、
「俳句界の今後は?」など、何かしら難しいことを
訊ねている。淀みなく、歯切れよく応える夕紀先生に、
すっかり感服の様子。
後日の再会を約して、「日盛俳句祭」に別れを告げた。

   旅人にやさしき城下水打てり
                                   順子


初めての小諸の人々は、やさしく、
気さくに接して下さった。

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小諸の歴史を教えてくれた質屋のご主人、
また、古民家の自宅をみせてくださった奥様、
等々ありがとうございました。各軒下の木椅子、
色とりどりの花鉢は小諸市役所の
心配りと聞きました。
お役の皆様、先生方の熱意に、来年への
楽しみを膨らませています。
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最終更新日 : -0001-11-30

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