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信州出身の岳童さんによる、中西主宰が選者として出席の「加舎白雄全国俳句大会」の報告です。

2013/ 11/ 10
                 
     都市宿泊吟行会 上田 佐久

                          川合 岳童

10月13日、新幹線を降り立った信州上田の空は、
山国の気を含んで爽やかに晴れ渡り、
都市の一行はタクシーに分乗、会場へ。

大輪寺の山門を入ると、本堂の脇に松の老木が聳え立ち、
その下枝は地を這って見事に広がっている。

大会では江口こう助氏が信濃毎日新聞社賞、
三森梢さんが白雄賞を受賞、他にも秀逸、入選者多数。

   さうめんの流るる竹の青さかな
                  江口 こう助

   蜜豆や壁に昭和のプロマイド
                  三森 梢



                    IMG_5111.jpg


大会後、木の実降る裏山に登ると加屋家の墓地が有るものの、
白雄の墓はここには無いと言う事でした。

その後、マイクロバスにて旧中仙道茂田井宿へ、
かつて若山牧水が 
白玉の歯に沁み透る秋の夜の酒は静かに呑むべかりけり
 と詩った銘酒の蔵があり、町角には歌碑があった。

田終の煙が棚引く中の奥まった山際の春日温泉、
湯ざわ荘に到着、取り敢えず句会場へ。
夕紀先生の旧知の友である地元の俳人
窪田英治先生も交えて句会。
 
 2日目、早朝宿近くの牧場の柵を抜けて農道へ出ると、
眼前が開け薄原遥かに浅間山がくっきりと浮かんで見えた。

出発前近くの源泉神社へ、
とくとくと迸る湯は意外とぬるく、
石段下の古池の端にはこれ又、牧水の歌碑が有り、
継子の尻ぬぐいがその名に似ず可憐な花を咲かせている。

今日も引き続き、窪田先生の案内で井出陶房 
登り窯周辺散策。
登り窯は休止中で有ったが、記念の焼物を買い求めたり、
それぞれ句材を探して散りじりに、
さすが地元の窪田先生、山へ入って大きな茸と通草を
採ってきて見せてくれた。
そして又夜は楽しい?句会。
 
        IMG_5089.jpg


3日目、宮入刀匠宅 鍛冶場見学。
蓼科山を間近に望む小高い丘の中腹に刀房は有り、
薄暗い鍛冶小屋では、若い刀工が踏鞴を踏んで
赤熱の玉鋼を鍛え打っていた。

宮入法廣刀匠の指導で白刃の太刀を手にとって拝観、
ずしりと魂に響く重み、鋭い切っ先と刃文の光に
心洗われる想いであった。
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