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都市の一句鑑賞は12回となりました!
2013/ 12/ 23 都市の1句鑑賞(12)
工藤 美風
大欅若葉は人を燃え立たす 酒匂 了太
おおらかな気持ちの良い句です。
とともにぴっと身の引き締まる思いがします。
上五中三でしっかり風景を浮かびたたせ、
気持がおおらかになったところで、
しっかりと「燃え立たす」でまとめているところが、
このような思いになっていると思います。

この「若葉」という季語は、初々しさ、希望、
元気という感じを醸し出します。
その若葉が空に広がっている大欅なのです。
我が家の東側のベランダをとおして欅が見えます。
朝日を受けた欅にまづ「おはよう」、昼間も必ず目に入り
夜になると「また明日」とカーテンを引く毎日です。
芽吹きから若葉、夏の緑、小さな花そして
黄金色の葉となり、いつの間にか枯木となり、
一年を楽しませてくれる欅です。

こんなに毎日、目にしているのにこの欅を詠んだことがないのです、
というより詠めないのです。十月の俳誌で了太さんの句が
私の心を引きつけたのです。本当に若葉を眺めていると、
「私も頑張らなくては」と思うからなのです。
思ったことを自然に詠めば良いのだと思いましたが、
この境地まで行くのは大変です。
十月の「都市めぐり」で夕紀先生が了太さんは
大木を詠う作者です、と書かれておりました。
手元にある俳誌の了太さんの句を読んでみると
大木の句が多いですし、とても自然に詠まれているのです。
流石了太さんだと思いました。
木はじっと同じ場所で何十年も立っています。
きっと色々な事を感じながら人を楽しませてきたのでしょう。
そう思うと愛おしくなります。
そういう大木を了太さんが優しいまなざしで詠んで
おられるのは嬉しいことです。
私もいつかこういう句を詠んでみたいなー。
工藤 美風
大欅若葉は人を燃え立たす 酒匂 了太
おおらかな気持ちの良い句です。
とともにぴっと身の引き締まる思いがします。
上五中三でしっかり風景を浮かびたたせ、
気持がおおらかになったところで、
しっかりと「燃え立たす」でまとめているところが、
このような思いになっていると思います。

この「若葉」という季語は、初々しさ、希望、
元気という感じを醸し出します。
その若葉が空に広がっている大欅なのです。
我が家の東側のベランダをとおして欅が見えます。
朝日を受けた欅にまづ「おはよう」、昼間も必ず目に入り
夜になると「また明日」とカーテンを引く毎日です。
芽吹きから若葉、夏の緑、小さな花そして
黄金色の葉となり、いつの間にか枯木となり、
一年を楽しませてくれる欅です。

こんなに毎日、目にしているのにこの欅を詠んだことがないのです、
というより詠めないのです。十月の俳誌で了太さんの句が
私の心を引きつけたのです。本当に若葉を眺めていると、
「私も頑張らなくては」と思うからなのです。
思ったことを自然に詠めば良いのだと思いましたが、
この境地まで行くのは大変です。
十月の「都市めぐり」で夕紀先生が了太さんは
大木を詠う作者です、と書かれておりました。
手元にある俳誌の了太さんの句を読んでみると
大木の句が多いですし、とても自然に詠まれているのです。
流石了太さんだと思いました。
木はじっと同じ場所で何十年も立っています。
きっと色々な事を感じながら人を楽しませてきたのでしょう。
そう思うと愛おしくなります。
そういう大木を了太さんが優しいまなざしで詠んで
おられるのは嬉しいことです。
私もいつかこういう句を詠んでみたいなー。
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