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奈津子さんが愛猫家の田鶴さんの句を鑑賞します!
2014/ 03/ 17 都市の一句鑑賞(15)
杉本奈津子
守るもの猫のみとなり柿紅葉
井上田鶴
田鶴さんは時々猫の句を作る。
この句は藍句会の時(守)という題で作られた句だと思う。
(守)という字から田鶴さんの中に飼い猫の姿が
よぎったのだろう。
子供達も夫々独立し今はもう守ってやるべき存在は
猫のみだという感慨が生まれたのだろうか。

猫とはいっても一緒に暮らしている掛替えのない
家族だ。愛しい存在だと思う気持ちが伝わってくる。
猫も我も今は静かで穏やかな秋の季節の中にいる。
(柿紅葉)という季語には猫と自分の過ごしてきた
年月も表れているようで心に沁みて良いと思う。
ところで、この猫は田鶴さんの何代目かの
飼い猫で前の猫が亡くなった後、
近所からやってきて住み着いたのだと聞いた事がある。
外暮らしに余程懲りたのかその後は家から
ちょっとも出たがらないのだそうだ。

田鶴さんにこんな句もある。
春光や十年(ととせ)暮せし猫老いて
今は猫も年を取り丸くなって寝てばかりいる。
春光が照らしている。
そして温かい眼差しの作者がいる。
田鶴さんの句で又この猫と会えるかもしれない。
楽しみにしている。
杉本奈津子
守るもの猫のみとなり柿紅葉
井上田鶴
田鶴さんは時々猫の句を作る。
この句は藍句会の時(守)という題で作られた句だと思う。
(守)という字から田鶴さんの中に飼い猫の姿が
よぎったのだろう。
子供達も夫々独立し今はもう守ってやるべき存在は
猫のみだという感慨が生まれたのだろうか。

猫とはいっても一緒に暮らしている掛替えのない
家族だ。愛しい存在だと思う気持ちが伝わってくる。
猫も我も今は静かで穏やかな秋の季節の中にいる。
(柿紅葉)という季語には猫と自分の過ごしてきた
年月も表れているようで心に沁みて良いと思う。
ところで、この猫は田鶴さんの何代目かの
飼い猫で前の猫が亡くなった後、
近所からやってきて住み着いたのだと聞いた事がある。
外暮らしに余程懲りたのかその後は家から
ちょっとも出たがらないのだそうだ。

田鶴さんにこんな句もある。
春光や十年(ととせ)暮せし猫老いて
今は猫も年を取り丸くなって寝てばかりいる。
春光が照らしている。
そして温かい眼差しの作者がいる。
田鶴さんの句で又この猫と会えるかもしれない。
楽しみにしている。
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