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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

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2014-06-10 (Tue) 23:23

マダム空さんが、山ガールだったとは、、、

  1句鑑賞

                        益山 空 

をりとりてはらりとおもきすすきかな

                    飯田蛇笏


思えば半世紀前のことである。
学生時代に、信州の山歩きを楽しんでいた。
現代であれば、さしずめ山ガールともいえる。

初秋の霧ヶ峰高原を訪れた時のこと。
一面のすすきの穂が、波のように風に揺れていた。
何故か淋しく、美しく、又優しさが感じられた。

      IMG_0260.jpg


遠くには、アルプス連峰が夕日を浴びて輝いていた。
その景色は思い出深く、今でも忘れられない。
俳句を始めて、最初に出合った蛇笏の冒頭の名句が、その時の
思い出を彷彿させる。

切り取った一本のすすきの穂を手に取ると、
その瞬間、こぼれ落ちそうに、美しさ、しなやかさ、淋しさ等が
心に重く感じられたのであろう。

         IMG_5062.jpg


「はらりとおもき」の中には、一抹の風の動きも感じられる。
甲斐の山中で培われた素朴な心がこの句を産みだしたと
思われる。蛇笏を偲ばせる名句であり、私にとっては
心に残る忘れられない一句となった。
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最終更新日 : -0001-11-30

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