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今年も「こもろ日盛り俳句祭」に参加しました。葉子さんの楽しい報告です。

2014/ 08/ 15
                 
      小諸の日盛り句会                       

                      松井 葉子

第六回目となる「こもろ日盛り俳句祭」は、
八月一日より三日まで、小諸駅より徒歩十分の
「ベルウインこもろ」で行なわれました。

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 小諸の駅に着くと、軒下には燕が巣を作り子燕達が、
顔いっぱいに口を開け、親鳥の運ぶ餌を
我先にもらおうとしていました。
子燕の生命力を感じる一時でした。

都市の面々は、懐古園を吟行しておいしいお蕎麦を頂きました。
1時からの句会には、全国から多くの参加者が集まり、
ちくま、あさま、えぼし、くろふ等、山や川の名前の部屋に分かれて
句会をしました。この他にも高峰高原句会、應興寺句会、
みはらし句会の現地の句会も同時に行われました。

都市からの参加者は各部屋ばらばらになって句会に参加しました。
色々なスタッフ俳人と句会を楽しむためです。

そして、句会のあと4時から、矢島渚男先生の講演がありました。
「高浜虚子の生活について」のお話でしたが、
訥々と話されて味わい深い話ぶりで、解りやすく、
楽しい内容でした。

虚子には、あまり触れられていない一面があり、
それは生涯の作句が、一万五千句近くにのぼり、
解明されていない句もあるからのようです。

また、堅物と思われていた虚子の自選句の中には
「女」をうたった句が多く
   
   
   span style="color:#00cc33">薔薇くれて聖書かしたる女かな
   
   海女とても陸こそよけれ桃の花
   
   つく羽子の静に高し誰やらん

など、虚子の胸のときめきが、聞こえてきそうな句が、
いくつかありました。
虚子の知性と艶は、作句にあたって、なくてはならない物だったようです。
  
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講演の後は恒例の懇親会があり、実り豊かな
小諸の美味しい食べ物を頂きながら、スタッフ俳人(ボランティア)の
先生方のご紹介があり、雑誌で名前を拝見していた俳人の方々の
生の声を聞けて参加して良かったと思いました。

アトラクションには地元の方のフラダンスの参加もあり、
くじ引きでは地元の産物が配られました。
去年より地元の応援が大きくなっていることが窺えました。

散会後は「都市」の参加者の皆さんと食事をとるために、
雷鳴と小雨の中を行きつけの焼き鳥屋「忠吉」さんに行きました。
雷雨のためか、お店の中は、貸し切り状態、
先生や句友との心を繋ぐたいせつな一時でした。

翌日は、都市のみなさんと西周り循環バスで、
終点のみはらし会館まで行き吟行しました。
よく晴れると富士山やアルプスまで見えるといことでしたが、
残念ながら遠くの山々は見えませんでした。
それでもとても良い眺望で、林や、山畑を散策して句作しました。

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1時からの句会は前日同様、皆がばらばらになって句会に参加しました。
私は、夕紀先生、伊藤伊那男先生、土肥あき子先生の教室でした。
俳句と向き合った充実した2日間でした。
他の結社の方々の意見を聞けて視野が広がったような気がしました。



  
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