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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

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2014-09-08 (Mon) 16:47

遊美さんの「古都奈良」の俳句を、光香さんが読みときます。

「都市」一句鑑賞リレー(19)
            
            高木 光香


       日永し薬師三尊匂やかに
                           坂本 遊美   
             


なんと穏やかで品のある句であろうか。
匂やかに、が良く効いていると思う。
日永しで、春ののどやかさ、ゆったり感を出し、
匂やかにで、仏像の持つ神々しい美しさが見えてくる。

薬師如来に月光菩薩、日光菩薩を配置した
あの空間のバランス。
自然に手を合わせたくなってくるありがたい雰囲気。
などこの1句で、春の薬師寺に行っているような
気持ちにさせてもらった。

この句は「都市」6月号に掲載された
「大和」10句連作の中の1句である。
修二会、お水取りを見に行ってきたのであろう。
初めてお水取りを見た作者の驚き、嬉しさ、
感動が伝わってくる。
    
            RIMG0065.jpg


  神招く音の結界修二会僧  

  天平の鴟尾の剥落涅槃西風


2句ともきっちり名詞で止めて安定感がある。

   盧舎那仏おはしますればのどかなり

の伸びやかなやわらかさも捨てがたい。
全くもって、実に堂々とした詠いぶりで、
なかなかの10句組みなのである。

         RIMG0023.jpg


私にとって遊美さんの句との出会いは、
7年ほど前になるだろうか。
  
   子離れやバハマの夏の白い砂

が最初であった。バハマで子離れ?
取り合わせのおもしろさ、スケールの大きさに
びっくりしたのを思い出す。
印象に残る私の好きな句のひとつである。

最近の遊美さんの句は、連作でも分かる通り
きっちりと堂々としている。
基礎がきちっとできているから、句がぶれない。
しっかりした土台があるのだろう。
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最終更新日 : 2014-09-08

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