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吟行は、今回も大勢の参加者でした。

2014/ 10/ 09
                 
      吟行レポート

                     北杜 青

9月6日の吟行は目黒にある国立科学博物館附属自然教育園です。
まだまだ暑いため9月は吟行を控える結社も多いと聞きますが、
やはり「都市」は元気です。当日は心配された雨も降らず、
JR目黒駅から目黒通りを北へ総勢20人の都市連衆が
ぞろぞろと自然教育園に向かいます。
             
          
         IMG_4353.jpg

首都高をくぐると前方にこんもりとした緑が見えてきて
自然教育園に到着しました。
吟行の前半は自然教育園の研究員の方に案内をお願いしました。
大変熱心に楽しく案内をしていただきました。
肩から下げた2つの大きな袋からまるで
異次元ポケットのように次々と小道具が登場して、
即席の実験や体験を交えての楽しい解説に
作句を忘れてしまうほどでした。

蜘蛛の囲の構造の解説や音叉を獲物と間違えて
俊敏に動く蜘蛛の様子など今後にも生きる体験でした。
林道に拾ったどんぐりの殻斗を指に挟んだ笛の見事さは
午後の句会で多くの方が句材にしたほどでした。

後半は自由に吟行をしましたが、野草の1つ1つに
名札があり俳人にはなんともありがたいかぎりです。
秋とは言えまだまだ暑く、俳句には難しい季節でしたが、
萩、鳥兜、吾亦紅、千屈菜、無患子、秋薊、芒、蒲の絮、
とんぼう、ひぐらし、秋蝶など、
秋の句材をたくさんひろうことができました。

             IMG_4338.jpg


めいめい昼食を済ませて、午後からは自然教育園内の
会場で句会となりました。38句が中西主宰の選に入り、
うち6句が特選という素晴らしい成績でした。
同じ時間と場所を共有し、みて、つくって、句会をするという
吟行の楽しさを満喫した1日になりました。

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