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今年初めての吟行の紹介です。

2015/ 02/ 25
                 
  2月吟行  町田薬師池周辺
                        菅野れい


2月7日、薬師池公園およびその周辺で、今年初の吟行が
行われました。総勢23名。

1週間前に降った雪が残り、風もやや冷たい朝でしたが、晴れ渡った空に
日の光も眩しく絶好の吟行日和。
そんな陽気に誘われたのか、2カ月ぶりの吟行で気合が入っていたのか、
参加者のみなさんの出足の早かったこと。集合時間の30分以上も前から
集まり始め、10分前にはほとんどが顔をそろえていたのでした。

そして10時。当番から日程等について説明があった後、主宰のご挨拶。
「吟行では見たものを詠むので、今日は冬の季語でもOKとします。」
とのお言葉に、ちょっとホッと。
そして、「写生をしっかりしましょう。でも、“ただ見ました”という報告ではダメ。
見たものをしっかり“描写”すること。」と言うご指導を胸に刻み、いざスタート!

立春を過ぎたとはいえ、雪や氷が残り、風は冷たく、梅の蕾はどれも硬い、、、と
まだふゆの気配漂う園内でしたが、みなさん、さすがです。

                IMG_8866.jpg


草木や花の芽吹き、鳥や魚の蠢き、ひざしの明るさや温かさ、
そして農作業をする人たちの動きや様子などを見逃すことなく
しっかり丁寧に春の句に仕上げていました。

一方、いまだ残る冬模様からも、残雪、斑雪、雪解、薄氷、氷柱などを題材とした
素敵な句が数多く読まれ、この時期の吟行ならではの、バラエティーの豊かさを
感じました。

近くのぼたん園などで昼食をとった後、七国山ファーマーズセンターで句会を
行いました。主宰の選に入ったのは39句、うち5句が特選でした。


鯉の様子を詠んだものだけでも3句選ばれた(うち2句は特選)という方が
いらっしゃいましたが、それらの句からは、対象の見方、見たものの切り取り方
その表し方など、たいせつなことをたくさん学ばせていただきました。

     鯉の口顕れて光れる春の水
     
     春の日やイロハイロハに鯉集ひ    森 有也


また、主宰からは「皆さん、言葉の数が増えてきましたね。言葉集めは
とても大切です。今日も、“碧落”等素敵な言葉が出てきましたが、こういう
機会にどんどん新しい言葉を仕入れていきましょう。」とのご指導を
いただき、肝に銘じた次第です。

                    IMG_8918.jpg

俳友の諸兄諸姉と豊かな時間。空間を共有し、たくさんのことを学んだ
初春の吟行句会―とても充実した1日でした。

やっぱり吟行は楽しい!!」です。

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