新人のあやさんの登場です!
2015/09/01 「朝涼」を拝読して
甲光 あや
鷹の空鷹の心の澄みわたり
何一つない、何も遮る物の無い、高い天空を羽をいっぱいに広げて
悠々と浮かんでいるような鷹には、行きたい所へ行けるであろう事
への、羨望の思いを覚えます。心地良さを感じ、そして誰かの化身
では無いのかと思えます。
父亡くば煮豆のあらざる帰省かな
嫁しても実家に父母が健在であれば、里帰りの折も
食事を囲んで話せる喜びがあります。
そして食卓には、お父様の好物の煮豆がいつもありました。
しかし、お父様亡きあとは、御相伴に預かっていた煮豆は食卓にはないのです。
お父様の好物の煮豆をだすことで、無くなられた寂しさが伝わってきます。
この足袋を穿かさば父よお別れか
丁寧にゆっくりとお支度をなさったご様子が見えて参ります。
そして、経帷子に身をつつまれているお父様に、
いよいよ、足袋をお履かせすることになってしまいました。
最後にこの足袋をお穿かせしたら、もう、お父様に逢うことは
かなわないのだという思いが切々と語られています。
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