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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。
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有也さんによる、歌人の茂さんの俳句紹介です。

Posted by レオフェイ on   1  0

      都市の一句(26)
              ― 十七文字の異次元 ―
                               
                          森有也

   
    辞令から顔上げて見る桜かな        笹山 茂
 

無職になって10年、断遮離というので押し入れをかき回して
片っ端から物を捨てている。
しかし、最後まで残ったのが会社時代の辞令の束である。
一つ一つ見て行くと、すべてに思い出が詰まっている。

ある時、とうとう地方への転勤辞令が出た。
この時は多分この句のように、窓の外の桜を
虚ろに眺めていたのかもしれない。
転勤先ではもともとが田舎出だから、
小さな町の人達とは意気投合、歌って踊れる室長として
楽しい一時を過ごした。

                IMG_9738.jpg


さて、揚句の作者は校長先生とのこと、辞令を渡す方だったのだ。
この場合の辞令は転勤する本人には受け入れ難い、
また渡す校長先生にしても心痛むことだったのだろう。
作者の優しい心遣いが詰まった句である。

作者の茂さんは俳句を始めて数年とのことであるが、
長年短歌をたしなんで来られたという。
そのせいか、茂さんの句はどこかに短歌の抒情を残していて、
その中に佳句が多い。

      つながらぬ血はさびしかり黄水仙     茂

      弐心三心もあり除夜の鐘          茂


俳句の先人達も多くは短歌をたしなみ、優れた俳句を残している。
また、同時に「抒情」と「写生」の狭間で
葛藤する時代を経験している。
俳句は物に頼って表現しつつ、人の幽かな心の動きを
活写するために先人達が苦労して乗り越えて来た道でもある。

茂さんの俳句は、抒情感を巧みに表す独特の分野で
発展する期待を抱かせる。短歌で鍛えた優雅な言葉群、
リズム感、心の動きなどが、言葉と言葉の異次元空間で
表現される俳句で、開花されることを切に願っている。

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レオフェイ

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1 Comments

てつぼちゃん says..."はじめまして"
テンプレの共用をありがとうございます
早速リンクいたします
2015.11.11 23:40 | URL | #NbDLPsmo [edit]

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