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都市初の、高校生を対象とした句会が開かれました。

2016/ 04/ 24
                 
    放課後の図書室~綾瀬西高等学校弥生句会
            
                    栗山 心

新刊本からマニアックなものまで、
カラフルな表紙の本がぎっしりと並んでいる。
高校の図書室が、古びた文学全集の並ぶ、
どんよりと退屈な場所だった時代とは隔世の感。

ここは神奈川県立綾瀬西高校。
校長先生である「都市」会員、笹山茂さん(現在は神奈川県立足柄高校校長)
のご紹介で「都市」としては初めて、
高校生対象の句会をすることになった。

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高校の図書室に集まった担当者は、
1チーム3、4人の高校生をサポートして、ひとり2句作句して貰う。
秋に行われた修学旅行の俳句の優秀者や、
運動部、野球部マネージャー等、顔触れは様々。

私の担当は「文芸部」チームの女子3人。
普段から小説の冊子を作ったり、鎌倉吟行をすることもあるという。
我々が作った季語の解説パンフレットも、
「これ以外の季語を使って良いのか」と、頼もしい。
季語からイメージを膨らませること、
反対に、イメージを季語に置き換えることなどを、
例句を挙げて話しながら、ワイワイとしているうちに、
なんとなく句が形になっていく。
文芸部だけあって、言葉を良く知っていて、拘りがあるので、
自身で推敲を重ねて、提出時間ギリギリとなった。

楽しんで貰えたのだろうか。
ある春の日の図書室から始まった俳句が、
彼ら彼女達の、これからの日々を彩る
ツールとなってくれることを願っている。

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       桃色貝海で見つけた春の色

       ほととぎす自転車こいで未来視る     

       春嵐花びらが舞い君霞む
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