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5月期待以上に良き、吟行地でした!
2016/ 06/ 10 つくし野吟行記
三森梢
「即物的な句を作りましょう」との中西主宰の言葉を胸に、28名の参加者は
初夏の日射しの中へ歩き出しました。
5月7日、つくし野駅から成瀬駅迄只管歩くという吟行のスタートです。
庭も壁も薔薇に埋もれる家、道に溢れるジャスミンの香り、二世帯住宅の大きな家、、、、
美しく明るい街並みです。
表札はローマ字綴り白薔薇 星野佐紀
自転車に子を二人乗せ柿若葉 安藤風林
殿様の館があったと言われる「殿山市民の森」に到着です。
明治38年横浜線の工事の際に、縄文時代の住居跡や古墳が見つかり、
土器や勾玉、水晶等が出土したそうです。

崖からの滴りが細い流れとなり、池に注ぎこんでいます。
夏木立の中を上ると、隣家の屋根と同じ位の高さの頂上に出ました。
小休止の後、明るい草地へ下りていくと、夏草の中に紫蘭や石楠花が咲いています。
ぎしぎしの踏まれても又艶めけり 小林たまご
葉陰から人ふいと出て揚羽でて 岩原真咲
人住みしなごりの庭や虞美人草 杉本奈津子
横浜線の高架を潜ると、長い上り坂が待っていました。
畑には季節を外れた大根の花、葱坊主が風に揺れています。
蓬丈膝をかすめて夏来たる 石黒直子
電車音不意に頬過ぐ風五月 小林風
最後は、幕末の旗本井戸氏の米蔵の跡地「堂之坂公苑」に向かいます。
涼風の中、句をまとめる人、新しい句材を探す人、
それぞれの時を過ごして頂けた様でした。

住宅街を移動すると言う地味なコースでしたが、
出遭った草花や小さな生き物を詠んだ佳句が
数多く生まれ、当番として安堵する思いです。
風匂ふ花橘の籬かな 川合岳童
掌に翅閉じるまでてんとむし 永井詩
三森梢
「即物的な句を作りましょう」との中西主宰の言葉を胸に、28名の参加者は
初夏の日射しの中へ歩き出しました。
5月7日、つくし野駅から成瀬駅迄只管歩くという吟行のスタートです。
庭も壁も薔薇に埋もれる家、道に溢れるジャスミンの香り、二世帯住宅の大きな家、、、、
美しく明るい街並みです。
表札はローマ字綴り白薔薇 星野佐紀
自転車に子を二人乗せ柿若葉 安藤風林
殿様の館があったと言われる「殿山市民の森」に到着です。
明治38年横浜線の工事の際に、縄文時代の住居跡や古墳が見つかり、
土器や勾玉、水晶等が出土したそうです。

崖からの滴りが細い流れとなり、池に注ぎこんでいます。
夏木立の中を上ると、隣家の屋根と同じ位の高さの頂上に出ました。
小休止の後、明るい草地へ下りていくと、夏草の中に紫蘭や石楠花が咲いています。
ぎしぎしの踏まれても又艶めけり 小林たまご
葉陰から人ふいと出て揚羽でて 岩原真咲
人住みしなごりの庭や虞美人草 杉本奈津子
横浜線の高架を潜ると、長い上り坂が待っていました。
畑には季節を外れた大根の花、葱坊主が風に揺れています。
蓬丈膝をかすめて夏来たる 石黒直子
電車音不意に頬過ぐ風五月 小林風
最後は、幕末の旗本井戸氏の米蔵の跡地「堂之坂公苑」に向かいます。
涼風の中、句をまとめる人、新しい句材を探す人、
それぞれの時を過ごして頂けた様でした。

住宅街を移動すると言う地味なコースでしたが、
出遭った草花や小さな生き物を詠んだ佳句が
数多く生まれ、当番として安堵する思いです。
風匂ふ花橘の籬かな 川合岳童
掌に翅閉じるまでてんとむし 永井詩
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