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「黒羽芭蕉の里全国俳句大会」への1泊吟行 1日目

2016/ 07/ 23
                 
    黒羽一泊吟行に参加して~第一日目~

                              樋口 冬青

「都市」恒例の一泊吟行、今年も行ってきました。
今年は「黒羽芭蕉の里全国俳句大会」に主宰が選者として
参加される、というので、私たちもいつにも増して
気合が入ります。

主宰以下総勢26名、いつものように、いつもの場所から、
いつものバスのいつものドライバーさんに運転を
お任せして出発いたしました。

さて、東名、圏央、東北と高速路をひたすら走って、
宇都宮着が11時過ぎ。いつもと違って、早起きした面々の
お腹はいい具合に空っぽ。あっちにもこっちにも餃子屋さん。
私たちは、予約済みの、とある店の奥座敷に吸い込まれて・・。
はい、巷で噂の宇都宮餃子を十二分に堪能いたしました。

    腹満ちて涼しき風や宇都宮      冬青
                     
                                IMG_0677.jpg


吟行地その1は「大谷石地下採掘場跡」。
大正8年から昭和61年まで、大谷石が実際に採掘されて
いたそうで、坑内というにはあまりにも、広い、デカい。
天井まで10階建ての建物くらいはありそうです。
ホームページによれば「野球場が一つ入ってしまう大きさです」って!
機械化される前の、石工の労苦が偲ばれます。
  
     露涼し手掘りの跡の確かさよ     遊妹
                     
                     DSCF0312.jpg


吟行地その2に向かうバスの車窓には、大谷石の山が
次々と現れます。到着したそこは「大谷寺(オオヤジ)」。
弘法大師が彫ったと伝えられる磨崖仏を、お堂が風雪から守っています。
この仏も大谷石。ここの宝物館では、縄文時代の
人骨がほぼそのままの形で見られます。
   
    河骨や縄文人の歯の美しき      悠歩 

大谷寺の裏手には御止山(オトメヤマ)。
うっそうとした湿っぽい登山口には「閉鎖中」の札が。
しかし優秀な幹事さんの交渉の結果、「特別に許可を得て」
入山させていただきました。滴る山道を10分程登って
ぽっかりと明るい平地に出ましたがなんと、この山も大谷石の山なのでした。
   
    夏萩や山頂までも大谷石       明

餃子と大谷石、そして大谷石、またまた大谷石という
宇都宮を後にして、バスは今宵のお宿に向かいます。
もちろん、到着後は本日最大のお楽しみが待っています。
1時間余のバスの中は貴重な作句タイム、静かな緊張に
満ちた車内でした。

          DSCF0341.jpg
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