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第26回「黒羽芭蕉の里全国俳句大会」 2日目

2016/ 07/ 23
                 
6月26日吟行2日目

   小林風


宿泊先のホテル花月は今日の全国俳句大会の会場でもある。
 
              IMG_0693.jpg


5:00 起床して目の前の那珂川へ降りてみると、
    車で宿泊していた釣り人が朝食の用意を していた。
    離れたところでは、囮鮎を売る漁師が  
    生簀に鮎の準備をしている。
    漁師は釣り上げた鮎を近辺の宿泊施設に
    卸しているとのことだった。

7:00 朝食は中型鮎の甘露煮が膳にのり、頭からもりもりと食す。

10:00 俳句大会開催。席題の「蛍」「青葉」「光」が発表された。
     11:00席題締切と書かれている。

10:30 自由題は前もって作品が提出されているので 授賞式と選評が行われた。
     選者は黒田杏子先生、小澤 實先生、中西夕紀先生、夏井いつき先生、
     速水峰邨先生であった。

                    IMG_0695.jpg


「都市」からは次の句が入選した。
     
小澤 實 選
   推薦 大田原市長賞
     
   昭和九十一年のアッパッパ     野川美渦     

黒田杏子 選
  
   特選    雲の影心太にも及びけり      大矢知順子

夏井いつき選
   
   秀逸    白鳥の野太き声を浴びており    三森 梢

12:40 高柳克弘「鷹」編集長の講演は、「旅する五七五」という題で、
    俳句の見方や目の高さ、新しい風物に触れてみることの大切さ等について
    話された。
    読売「KODOMO俳句」の選者でいらっしゃるだけに、子供の句の例を
    挙げたり、クイズ形式を取り入れたりして話されたので、たいへん分かりやすかった。

13:45 席題受賞句が披講された。「都市」からは次の句が入選した。

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黒田杏子 選
  
    推薦      蛍狩亡母のぞうりを履きて行く    菅野れい     

中西夕紀 選
  
    秀逸      光着る裸の男波を切る        高橋 亘     
    
   入選      とうさんと暗闇に呼ぶ蛍かな    野川美渦   

小澤 實 選

   入選       友釣りの鮎出を待ちて背の光る   井上田鶴

夏井いつき選
  
   入選       どつとくる光に捩れ大夏野     大木まり

16:00 講評を頂き閉会となった。

16:20 バス一行はホテル出発
    空地や田畑にソーラーバネルが 目立ってきている。
    地方再生の一環なのか今年の景色は世の中の動きも感じられる。

20:20 町田到着 解散
    梅雨の晴れ間の2日間は充実した楽しい吟行となった。
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