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今年も5人の方が、日盛り句会に参加しました!
2016/ 08/ 30 第8回こもろ・日盛俳句祭
堀場悠歩
今年で8回目という俳句祭に初参加した。
句会で隣り合わせた順子さんに誘われたのがきっかけで、
順子さんは今年で4年連続参加とおっしゃる。
いろいろ教えてくださるので初めてでも心強く、
アドバイスどおり前泊の3泊4日の行程だった。

1日目
お昼前に小諸到着。
改札を出るとトウモロコシやキュウリなどの新鮮野菜が目に入る、
これらが100円。買いたいのを我慢して観光案内所で資料を集め、
まずはホテルへ。荷物を預けこの北国街道沿いのつるやホテルを中心に
骨董屋、紙屋、ほんまち町屋館、神社仏閣を散策した。
小諸は城下町、そしてこの辺りは宿場や商人の町で蔵が多く
黒っぽい建物に懐かしい赤い丸ポストがアクセントになっていい風情、
しかも「こもろ・日盛俳句祭」の幟もあちらこちらに見かけられ気分は上々、
でも暑い。
2日目
順子さんと合流しマイクロバスでマンズワイン経由で
布引観音のはずが布引温泉止まりでがっかり。
戻って次は虚子記念館へと忙しい。そして午後は別々の句会場へ。
一つの句会場にスタッフ俳人が二三人と聞いたが
「ちくま」会場では本井英氏お一人。簡単な自己紹介のあと緊張の句会が始まった。
いつもの句会と違うのは清記後の印刷がなく、
清記用紙を回覧し良いと思った句をメモしなけらばならないことだ。
いい句ばかりなのにすべてメモして選ぶには時間が足りない。
緊張もあって冷や汗が出る。
句会後は講演会場へ移動し、建物内の喫茶店で有也さん、
夏斗さん、わるさんと出会う。
久保田惇先生のご講演は「子規を読むー句集と歌集を中心に」であったが
途中疲れて居眠りしてしまった。講演後「あーあ面白かった」と追い越していく
派手な頭の人は行方克巳氏だと教えられる。
このあと懇親会へというみなさんと別れホテルへ戻る。
3日目
山城館句会に申し込む。
懐古園を歩くとこの日のスタッフ俳人の背の高い岸本尚毅氏に、
小山敬三美術館では山西雅子氏に出合う。
昼食のお蕎麦屋に入ると中西夕紀主宰がというように
懐古園はスタッフ俳人と俳句祭参加者ばかりの様相。
赤い紐の名札を下げ、蛍光色のA4判の黄色封筒を抱えているので
すぐ分かる。なんとなく仲間意識のようなものが働いて目礼したり、
おしゃべりしたりと弾んだ気分となる。
句会では岸本氏や他の参加者の特選を集めた順子さん、凄いです。

このあとシンポジウム会場へ。
「俳句と地名」のテーマで筑紫磐井氏の司会で始まる。
壇上の俳人は藺草慶子氏、高田正子氏、窪田英治氏などが並ぶ。
地名に凭れがちになるのであまり作らない、と窪田氏。
その土地に敬意を持って作るとは藺草氏。
横沢放川氏は地名を読むのは自分の句でないような気がする、
オリジナリティとしては難しい。対して伊藤伊那男氏は旅吟、
ご当地俳句はどんどん作ればいい、警戒するな、
ただ歴史のある京都の句は作りにくいという。
中西夕紀先生はリズムを大切に、気にしないで作ると
東京を入れた句を披露される。長嶺千晶氏は東京生まれなので
土地に対する執着なしと自句を披露されるなどさまざまな考えがあって
興味深く拝聴した。
その後は懇親会へ。結社・所属を超え俳句の縁で繋がり、
毎年この会を愉しみにしておられるスタッフ俳人、
ボランティア、三重から北海道からと来られた方々の再会を
愉しむ様子を眺めているのも楽しかった。
まことに熱心かつ情熱にあふれていた。
これできょうは終わりと思いきや筑紫磐井氏と北川美美氏、
そして中西先生と今回参加の「都市」のメンバーで会食となった。
古い商家の美味しいという焼き鳥の味は緊張で覚えていないが
熱い俳句の話に耳を大きくしていた私。
このあとホテルまでのぶらぶら歩きは風が気持ちよく
駅はあっちだこっちだと俳諧ならず徘徊のようで楽しく
ホテル到着は11時。

4日目
高峰高原吟行句会。順子さんの他、有也さん、夏斗さんと偶然一緒となる。
高原に着くや夏斗さんに花の名を教えていただく。
スタッフ俳人は長嶺千晶氏と横沢放川氏。ここでも「都市」の
私以外のメンバーの名のりの多いこと。みなさん好成績で頼もしい。
3日間の句会ではリフレインを効果的に使った句、
同じ言葉も漢字やかな書きによる違いの妙、
五七五の定型でなく七五五の句、句またがりの句なども出句もあった。
どのような句でもよいものは良いのだと思いました。
そして俳壇でご活躍の名のみ知る方や雑誌やテレビで
知っているだけの俳人の方々を近くで見られただけで
弾んだ気持ちになりました。初参加だったためとても刺激に
満ちた俳句祭で、暑さをものともせず俳句に熱く向かう方々の
その姿勢に圧倒されました。
堀場悠歩
今年で8回目という俳句祭に初参加した。
句会で隣り合わせた順子さんに誘われたのがきっかけで、
順子さんは今年で4年連続参加とおっしゃる。
いろいろ教えてくださるので初めてでも心強く、
アドバイスどおり前泊の3泊4日の行程だった。

1日目
お昼前に小諸到着。
改札を出るとトウモロコシやキュウリなどの新鮮野菜が目に入る、
これらが100円。買いたいのを我慢して観光案内所で資料を集め、
まずはホテルへ。荷物を預けこの北国街道沿いのつるやホテルを中心に
骨董屋、紙屋、ほんまち町屋館、神社仏閣を散策した。
小諸は城下町、そしてこの辺りは宿場や商人の町で蔵が多く
黒っぽい建物に懐かしい赤い丸ポストがアクセントになっていい風情、
しかも「こもろ・日盛俳句祭」の幟もあちらこちらに見かけられ気分は上々、
でも暑い。
2日目
順子さんと合流しマイクロバスでマンズワイン経由で
布引観音のはずが布引温泉止まりでがっかり。
戻って次は虚子記念館へと忙しい。そして午後は別々の句会場へ。
一つの句会場にスタッフ俳人が二三人と聞いたが
「ちくま」会場では本井英氏お一人。簡単な自己紹介のあと緊張の句会が始まった。
いつもの句会と違うのは清記後の印刷がなく、
清記用紙を回覧し良いと思った句をメモしなけらばならないことだ。
いい句ばかりなのにすべてメモして選ぶには時間が足りない。
緊張もあって冷や汗が出る。
句会後は講演会場へ移動し、建物内の喫茶店で有也さん、
夏斗さん、わるさんと出会う。
久保田惇先生のご講演は「子規を読むー句集と歌集を中心に」であったが
途中疲れて居眠りしてしまった。講演後「あーあ面白かった」と追い越していく
派手な頭の人は行方克巳氏だと教えられる。
このあと懇親会へというみなさんと別れホテルへ戻る。
3日目
山城館句会に申し込む。
懐古園を歩くとこの日のスタッフ俳人の背の高い岸本尚毅氏に、
小山敬三美術館では山西雅子氏に出合う。
昼食のお蕎麦屋に入ると中西夕紀主宰がというように
懐古園はスタッフ俳人と俳句祭参加者ばかりの様相。
赤い紐の名札を下げ、蛍光色のA4判の黄色封筒を抱えているので
すぐ分かる。なんとなく仲間意識のようなものが働いて目礼したり、
おしゃべりしたりと弾んだ気分となる。
句会では岸本氏や他の参加者の特選を集めた順子さん、凄いです。

このあとシンポジウム会場へ。
「俳句と地名」のテーマで筑紫磐井氏の司会で始まる。
壇上の俳人は藺草慶子氏、高田正子氏、窪田英治氏などが並ぶ。
地名に凭れがちになるのであまり作らない、と窪田氏。
その土地に敬意を持って作るとは藺草氏。
横沢放川氏は地名を読むのは自分の句でないような気がする、
オリジナリティとしては難しい。対して伊藤伊那男氏は旅吟、
ご当地俳句はどんどん作ればいい、警戒するな、
ただ歴史のある京都の句は作りにくいという。
中西夕紀先生はリズムを大切に、気にしないで作ると
東京を入れた句を披露される。長嶺千晶氏は東京生まれなので
土地に対する執着なしと自句を披露されるなどさまざまな考えがあって
興味深く拝聴した。
その後は懇親会へ。結社・所属を超え俳句の縁で繋がり、
毎年この会を愉しみにしておられるスタッフ俳人、
ボランティア、三重から北海道からと来られた方々の再会を
愉しむ様子を眺めているのも楽しかった。
まことに熱心かつ情熱にあふれていた。
これできょうは終わりと思いきや筑紫磐井氏と北川美美氏、
そして中西先生と今回参加の「都市」のメンバーで会食となった。
古い商家の美味しいという焼き鳥の味は緊張で覚えていないが
熱い俳句の話に耳を大きくしていた私。
このあとホテルまでのぶらぶら歩きは風が気持ちよく
駅はあっちだこっちだと俳諧ならず徘徊のようで楽しく
ホテル到着は11時。

4日目
高峰高原吟行句会。順子さんの他、有也さん、夏斗さんと偶然一緒となる。
高原に着くや夏斗さんに花の名を教えていただく。
スタッフ俳人は長嶺千晶氏と横沢放川氏。ここでも「都市」の
私以外のメンバーの名のりの多いこと。みなさん好成績で頼もしい。
3日間の句会ではリフレインを効果的に使った句、
同じ言葉も漢字やかな書きによる違いの妙、
五七五の定型でなく七五五の句、句またがりの句なども出句もあった。
どのような句でもよいものは良いのだと思いました。
そして俳壇でご活躍の名のみ知る方や雑誌やテレビで
知っているだけの俳人の方々を近くで見られただけで
弾んだ気持ちになりました。初参加だったためとても刺激に
満ちた俳句祭で、暑さをものともせず俳句に熱く向かう方々の
その姿勢に圧倒されました。
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