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今年最後の吟行は、、、、

2016/ 12/ 24
                 
         十二月都市吟行記 
                             井手 あやし

さる十二月三日今年最後の都市吟行。
九時三十分に地下鉄都営大江戸線築地市場駅前で集合。
総勢二十五名、まず浜離宮恩賜庭園へ向かう。
出入口の一つの大手門から入り、再集合場所である
水上バスの発着所へ、場所の確認のために一緒に向かうが、
途中句材に足を止める方がいて早くも先頭と最後尾が離れる。
最初と最後を歩く世話役の方は大変だなといつも思う。

発着場で再集合時刻の案内を受け約一時間自由行動。
三々五々庭園を回遊する。猟の為の鴨場がある。
池には青鷺、白鷺もいる。石蕗の花が所々に咲いていたり
雪吊りや御茶屋など見どころが多い。

            DSCF3253.jpg


発着所に戻り十一時三分発の水上バスに乗る。
水門を通り隅田川に出て上流に向かう。
左手の築地市場から手を振ってくれる人達に大きく
手を振り返す。築地大橋と勝鬨橋の二つの橋を潜ったら
ほどなく「明石.聖路加ガーデン前」だ。
枯れた蔦の這う煉瓦塀のある右岸へ船は穏やかに寄り、
やがて接岸した。

十分位の乗船時間だったので、皆名残惜しく下船する。
見上げれば堤防の上に冬桜が咲いている。
そこからすぐの句会場は、明石町区民館といい外観も
中も綺麗。それにしても句会場に船で乗り付けるとは
なんてお洒落な行程だろう。

句会の時間迄解散。約一時間半ある。
隅田川沿いで昼食と作句。とても良いお天気だ。
後で調べると最高気温十六度、眠くなってくる。

この一日を振り返れば、庭園の菜畑や隅田川の川面をはじめ
冬麗の中はまるで先輩方の瑞々しい感性のように総てが
キラキラとしていた印象がある。

                       DSCF3213.jpg
    

最後に、一人でふたつの特選をとられた明さんの句を、、、、。

    出航の油の匂ひ浮寝鳥

    冬紅葉東京タワー縮みけり
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