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「都市」初めて句集「彩雲」を出された、遊美さんに思いを語って頂きました。

        『彩雲』の後に
                        坂本遊美


句集『 彩雲』の上梓から暫く経って
ほっとした中に心に浮かんで来る事がある。

小学生の頃、
父が学生時代に仲間と作った同人誌に掲載された
父の文章を見せてくれた事があった。

何が書かれていたは分からなかったがそれより
文章を書く事が好きなのだと言う事が分かった。
父が人前で話したり歌ったりするのが好きなのは知っていたが。

私は人見知りして自分の事を表現するなど
お喋りでも文章でも歌でもとんでもない事だった。

だがその同人誌の父は
それ以来ずっと私の心の奥に入り込で
自分を表現し発表する事を応援してくれている気がしている。

            DSCF3332.jpg


子育てが終わった頃
母に茶道の覚書の手書きの一冊のノートを手渡された。

自分の教えていた手順等の伝えたい事が
綺麗な字でびっしり書かれていた。
茶道を続けなければ役に立たないものだ。
数年して母のように熱心でなかった私が
母がいないのに一人で続ける気力は無くなった時
茶道の稽古を辞める決心を鈍らせるものとなった。

だがそのノートの母は
私の心の奥に入り込んで
自分の好きな事を一心にする事を応援してくれた気がする。

                  DSCF3955.jpg


句集に纏めて私の中で意味を持たせた思いかもしれない。
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レオフェイ
Posted byレオフェイ

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