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主宰が「埼玉県俳句連盟春季俳句大会」で講演なさいました。

2017/ 05/ 03
                 
     埼玉県俳句連盟春季俳句大会に参加して
                           野川美渦

4月29日(土)埼玉県俳句連盟総会と春季俳句大会参加の為
桶川駅に降り立ちました。
駅から5分のさいたま文学館まで、花水木の咲く広い歩道が
続きます。文学館周辺も散策の道となっていて、桶川市民の
オシャレで余裕の生活がうかがえます。

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「紫」主宰で、埼玉県俳句連盟会長の山崎十生氏挨拶に始まった総会後、
我等が「都市」の中西夕紀主宰の講演「藤田湘子の俳句」です。
その中でも、湘子の初期の句について講演されました。

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この春、「都市」の現代俳句勉強会で、主宰自ら湘子の句集
『途上』について担当されたので、都市会員にはタイムリーな
講演となりました。これについては、詳しくは、「都市」の
藤田湘子¬ノートの2014年10月号「藤田湘子の馬酔木賞」
2015年2月号「石田波郷に会う」
6月号「愛されずして沖遠く泳ぐなりの周辺」
2016年8月号、10月号、12月号、2017年2月号「春日紀行」
2017年4月号「藤田湘子の変遷」をご覧ください。
今回は「愛されずして沖遠く泳ぐなり」の句の周辺を
湘子の紹介と共に語られました。
さて、この講演の中で初めて伺った句がありました。
   
      角巻の如きを夕紀の着て笑ふ       湘子

(これは湘子が3年間行った1日10句を実行する前年に、
多作した予行練習の中の1句です)

勿論句集未収です。角巻というのは『雪国』の
駒子さんのようですが、主宰はその時チェックのマントを
着ていらしたとのこと。本当はおしゃれな装いだったのですね。
20代の終わりに編集部員見習いになった主宰が、
夕紀という俳号を湘子から頂いた時の句で、
練習句ではあるものの、主宰にとっては
記念となった句だそうです。
若かりし頃の主宰と湘子の厳しかったと聞いていた
師弟関係の中でほっとするような句に出会いました。

大会当日の句会から、「都市」からの参加者の高点句は、
          
          向き合いてマンボルンバや昭和の日   大木 満里

          八十八夜焦げ癖の鍋捨てようか     永井  詩

          戦ひに戦前戦後昭和の日        大矢知 順子


選者は山崎十生氏、佐怒賀直美氏、川口襄氏始め、
田口紅子氏、原雅子氏など、埼玉県俳句連盟の方々でした。

埼玉県桶川市。又一つ楽しい思い出の場所となりました。
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