俳句でおしゃべり-都市ー

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都市1泊吟行記です。まずは、1日目(22日)です。

柿田川湧水・江川邸から反射炉へ 
                 盛田恵未                         
                 
都市」の一泊吟行は総勢27名の参加で一路三島へ。
バスの窓からは新緑がモザイクのように美しい濃淡を見せ、
時折遅い桜が花弁を散らしていました。

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バスは柿田川湧水地へ。富士山の雪解け水が伏流水となって
柿田川が生まれています。水量は一日100万t。
緑の谷戸に鶯の声が出迎えてくれました。
流れに沿ってセリが繁茂し、虫・蝶・鳥・草木が
生き生きと育まれていました。

湧水地を守るボランティアが多数水の中に入り、
繁茂する外来種の水草を刈り取る作業をしていました。
このような影の努力があってこそ、柿田川湧水の美しい景観が
守られているのだと皆感じ入りました。

お昼は名産の桜海老のかき揚げ入り天ざるを堪能。
バスは伊豆の国市の江川邸へ。
清和源氏の流れを汲む江川邸。
現在の当主は42代になり、約850年続く名家です。
主屋、蔵、門、塀、古文書が重要文化財です。
主屋の土間は50坪あり天井板のない屋根裏の小屋組みに
日蓮上人直筆の曼陀羅が棟札として納められています。

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家康に仕え代官として統治し、36代の英龍は
幕末動乱期に鉄砲鋳造のために反射炉を建設しました。
また、兵糧非常食としてパンに着目し、
日本で初めてパンを作った人でもあります。
広大な屋敷に竹林を縫ってさわやかな風が
吹いていました。

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続いて韮山反射炉へ。日本で唯一稼働実績のある大砲鋳造のための溶炉は、
ユネスコ世界遺産に登録されました。反射炉の向かいに目をやると、
茶畑で茶摘みをする人々が。のどかな光景にほっとする思いもつかの間、
夕食前の句会に、バスの中の空気は一変。皆作句に集中し、
静かな炎が燃え上がっていました。

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  1日目の句会の特選句のみ記載しておきます。

   青梅や座敷に風の通り道     なかむらその

    カノン砲蟻の隊列動きをり    杉本奈津子

   目を射るは砲の返せし春日かな  高橋 亘
  
    水五訓守り継ぐべし水草生ふ   樋口冬青

    豆腐屋のアイスクリーム大豆の香 なかむらその

    反射炉の上まで届け蔦若葉    秋澤夏斗
  
    若楓シャワーの如く吾を包み   杉本奈津子
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