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6月の吟行は、「紫陽花祭り」の高幡不動尊でした!
2017/ 06/ 24
いろはかえで(6月高幡不動尊吟行記)
高木光香
6月3日、高幡不動駅10時集合。気持ち良い薫風と青空、
27名の参加者である。
駅からすぐに高幡不動尊に着く。関東三大不動の一つで真言宗智山派の寺院。
緑の山を背景に五重塔が鮮やかだ。

仁王門を通り抜け、まずは山道に向かう。
「あじさい祭り」が開かれており山中が紫陽花あじさいアジサイ。
名前も「剣の舞」「七段花」等、多種多様の珍しい花で溢れていた。


青楓の木下で、信州出身のたまごさんから、
楓の葉の7つのギザギザは「いろはにほへと」というのよと教えて貰った。
そして小さい頃は食べたという。早速そこに居た何人かでその葉を食べてみた。
優しい味ではなく、ゴツゴツした酸っぱい感じ。不思議な味だった。
そこで私は
いろはにほへと固き酢味の青楓
と句会に出してみた。
「固き酸味」が分かりにくいとの批評を受けた。
成る程あいまいで独りよがりな句だったと反省。
しかし青楓は私にとって面白い出来事だった。
それからお堂で護摩炊きもじっくりと拝観できた。
その後それぞれに持参のお昼を食べた後、電車で府中に向かい、
午後は府中グリーンプラザで句会が開かれた。
当日の特選句は
額の花声つつしみて寺参り たまご
鈴の音の凉しかりけり護摩の行 真咲

飛ぶものを見下ろしてゐる南風 わる
本堂の縁の下より雀の子 夏斗
あぢさゐにかこまれ空がぬけてゐる 良

石仏の眼もと涙か夏の虫 光香
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