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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

Top Page › 吟行 › 夏と秋が混在して、良き吟行だったようです。
2017-11-02 (Thu) 21:02

夏と秋が混在して、良き吟行だったようです。

        十月吟行記  泉の森

                              小林たまご

十月七日、大和駅集合。昨日の大雨が上がり、参加者は二十二名である。
主宰の「よくみて作ること」のお言葉を肝に銘じる。

 プロムナードを通り「ふれあいの森」に入る。雨に濡れた木々、大輪の
朝顔の群れに、詩人の心になっていく。この森は夏から秋にかけた情景を
描いた絵が並んでいるようだ。

DSCF1070.jpg


     水源の森はしらかし小鳥来る     直子

さらに進むと高さ二十メートルにも及ぶ落葉高木の飯桐に球形の実が
ブドウの房のように集まり、赤く熟して高々と輝いている。

     曇天を飯桐の実の染めにけり     亘

しらかしの池に釣り糸をたらす人は、早朝より来て一日中いるという。

     静寂を浮子に集めて秋の昼      亘

                    DSCF1068.jpg


 活躍目覚ましい新人の句を二句
 
     花穂と花穂太き糸張り秋の蜘蛛    ひな子

     樹頭へと登りつめたり牽牛花     月夜

 
 森の木々は立ち位置を決めて動かない。

     木々の幹の苔美しや秋湿       真咲

     風爽かメタセコイアの道を往く    菜園

     隧道を木犀の香の吹きぬける     岳童

 
秋の野は花色多彩!

      コスモスに風の明るくなりにけり   梢

今どき銃砲店があることに驚き「よく見て」を忘れていた。

     秋冷や銃砲店の磿り硝子       青

水源の湧き出す様を見極めようと、柵を越え一歩踏み入れると
地獄の底へ引き込まれるように、ズブズブと足首まで埋もれ抜けない。
誰もいない。何とか全身の力ではい上がる。『反省!!』

 泉の森の「しらかしの家」が句会場だった。
自然にあふれた川沿いの快適な吟行だった。
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最終更新日 : 2017-11-02

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