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夏と秋が混在して、良き吟行だったようです。
2017/ 11/ 02 十月吟行記 泉の森
小林たまご
十月七日、大和駅集合。昨日の大雨が上がり、参加者は二十二名である。
主宰の「よくみて作ること」のお言葉を肝に銘じる。
プロムナードを通り「ふれあいの森」に入る。雨に濡れた木々、大輪の
朝顔の群れに、詩人の心になっていく。この森は夏から秋にかけた情景を
描いた絵が並んでいるようだ。

水源の森はしらかし小鳥来る 直子
さらに進むと高さ二十メートルにも及ぶ落葉高木の飯桐に球形の実が
ブドウの房のように集まり、赤く熟して高々と輝いている。
曇天を飯桐の実の染めにけり 亘
しらかしの池に釣り糸をたらす人は、早朝より来て一日中いるという。
静寂を浮子に集めて秋の昼 亘

活躍目覚ましい新人の句を二句
花穂と花穂太き糸張り秋の蜘蛛 ひな子
樹頭へと登りつめたり牽牛花 月夜
森の木々は立ち位置を決めて動かない。
木々の幹の苔美しや秋湿 真咲
風爽かメタセコイアの道を往く 菜園
隧道を木犀の香の吹きぬける 岳童
秋の野は花色多彩!
コスモスに風の明るくなりにけり 梢
今どき銃砲店があることに驚き「よく見て」を忘れていた。
秋冷や銃砲店の磿り硝子 青
水源の湧き出す様を見極めようと、柵を越え一歩踏み入れると
地獄の底へ引き込まれるように、ズブズブと足首まで埋もれ抜けない。
誰もいない。何とか全身の力ではい上がる。『反省!!』
泉の森の「しらかしの家」が句会場だった。
自然にあふれた川沿いの快適な吟行だった。
小林たまご
十月七日、大和駅集合。昨日の大雨が上がり、参加者は二十二名である。
主宰の「よくみて作ること」のお言葉を肝に銘じる。
プロムナードを通り「ふれあいの森」に入る。雨に濡れた木々、大輪の
朝顔の群れに、詩人の心になっていく。この森は夏から秋にかけた情景を
描いた絵が並んでいるようだ。

水源の森はしらかし小鳥来る 直子
さらに進むと高さ二十メートルにも及ぶ落葉高木の飯桐に球形の実が
ブドウの房のように集まり、赤く熟して高々と輝いている。
曇天を飯桐の実の染めにけり 亘
しらかしの池に釣り糸をたらす人は、早朝より来て一日中いるという。
静寂を浮子に集めて秋の昼 亘

活躍目覚ましい新人の句を二句
花穂と花穂太き糸張り秋の蜘蛛 ひな子
樹頭へと登りつめたり牽牛花 月夜
森の木々は立ち位置を決めて動かない。
木々の幹の苔美しや秋湿 真咲
風爽かメタセコイアの道を往く 菜園
隧道を木犀の香の吹きぬける 岳童
秋の野は花色多彩!
コスモスに風の明るくなりにけり 梢
今どき銃砲店があることに驚き「よく見て」を忘れていた。
秋冷や銃砲店の磿り硝子 青
水源の湧き出す様を見極めようと、柵を越え一歩踏み入れると
地獄の底へ引き込まれるように、ズブズブと足首まで埋もれ抜けない。
誰もいない。何とか全身の力ではい上がる。『反省!!』
泉の森の「しらかしの家」が句会場だった。
自然にあふれた川沿いの快適な吟行だった。
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