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明けましておめでとうございます!10周年記念大会特選句の自句自解の第4回です。
2018/ 01/ 02 秀野忌の雲はきのふの雲ならず 北杜 青
(特別選者 桜木七海氏 特選句)
山本健吉と石橋秀野は、健吉の父方の石橋一族が福岡県八女市の
医師の家系だった縁で、八女市の無量寿院の石橋家累代之墓に
一緒に眠っています。この無量寿院からほど近くに二人の記念館である
山本健吉夢中落花文庫があり、その庭の静謐な佇まいのなかに
二人の句碑があります。

こぶし咲く昨日の今日となりしかな 山本健吉
蝉時雨児は擔送車に追ひつけず 石橋秀野
いずれも辞世の句で、健吉の句は、夢のなかで作られたと
言われています。
秀野が昭和二十二年に三十八歳の生涯を終えたのち、
健吉は、秀野について多くを語りませんでした。
秀野と死別してからの四十年の歳月が、昨日と今日の間にあるように
感じました。
空には、初秋の雲がおだやかに流れていました。

(特別選者 桜木七海氏 特選句)
山本健吉と石橋秀野は、健吉の父方の石橋一族が福岡県八女市の
医師の家系だった縁で、八女市の無量寿院の石橋家累代之墓に
一緒に眠っています。この無量寿院からほど近くに二人の記念館である
山本健吉夢中落花文庫があり、その庭の静謐な佇まいのなかに
二人の句碑があります。

こぶし咲く昨日の今日となりしかな 山本健吉
蝉時雨児は擔送車に追ひつけず 石橋秀野
いずれも辞世の句で、健吉の句は、夢のなかで作られたと
言われています。
秀野が昭和二十二年に三十八歳の生涯を終えたのち、
健吉は、秀野について多くを語りませんでした。
秀野と死別してからの四十年の歳月が、昨日と今日の間にあるように
感じました。
空には、初秋の雲がおだやかに流れていました。

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