遅くなってしまいましたが、12月の吟行記です。
2018年01月12日 公開
12月吟行記 (鎌倉) 吉川わる
十二月の第一土曜日、都市の吟行が鎌倉で催された。
四月の吟行も鎌倉を歩いたが、今回は杉本寺、
田楽辻子(でんがくずし)のみち、報国寺、旧華頂宮
(かちょうのみや)邸を回った。


杉本寺へは鎌倉駅よりバスで向かう。程なく着いてしまうのだが、
歩くのもどうかという微妙な距離だ。参道の急な石段は鮮やかな
緑の苔に覆われており、迂回路を登っていくと茅葺きの本堂が現れる。
鎌倉最古の寺院で創建は天平に遡るという。本尊である十一面観音の
ご開帳は月二回で、残念ながらご尊顔を拝することは叶わなかった。
茅葺の屋根銀色の冬日かな 吉川わる

報国寺には川沿いの道を歩いて向かう。
バスでわずかな距離でも観光客は格段に少なくなるが、こんな細い道を
タクシーが入ってきて、お互いにいらっとしてしまう。
報国寺は竹林の寺として有名であるが、今が盛りの紅葉に目を奪われた。
まもなく仲冬となるのだから冬紅葉と言うべきか。

(撮影 わるさん)
華頂宮は当主が三代に渡って夭折したため断絶した旧宮家である。
昭和四年に建てられたという洋館は市の所有だというが管理が
行き届いているとは言えず、公開されている庭園も方形に
区切られた芝生に広い余白があり、中央にぽつんと植えられた薔薇が
白い花をつけていた。
水吐かぬライオンの口冬薔薇 吉川わる
旧華頂宮邸の半ば忘れられた感じが報国寺と好対照で、
よい吟行コースであった。句会場へはバスで戻ることになっていたが、
一キロ余りということで歩いてみる。
途中、川で行き止まりになることが多く、また後半は狭いバス通りを
歩くことになるためあまりお勧めできないが、お利口そうなわんこに
会うことができた。

(撮影 わるさん)
十二月の第一土曜日、都市の吟行が鎌倉で催された。
四月の吟行も鎌倉を歩いたが、今回は杉本寺、
田楽辻子(でんがくずし)のみち、報国寺、旧華頂宮
(かちょうのみや)邸を回った。


杉本寺へは鎌倉駅よりバスで向かう。程なく着いてしまうのだが、
歩くのもどうかという微妙な距離だ。参道の急な石段は鮮やかな
緑の苔に覆われており、迂回路を登っていくと茅葺きの本堂が現れる。
鎌倉最古の寺院で創建は天平に遡るという。本尊である十一面観音の
ご開帳は月二回で、残念ながらご尊顔を拝することは叶わなかった。
茅葺の屋根銀色の冬日かな 吉川わる

報国寺には川沿いの道を歩いて向かう。
バスでわずかな距離でも観光客は格段に少なくなるが、こんな細い道を
タクシーが入ってきて、お互いにいらっとしてしまう。
報国寺は竹林の寺として有名であるが、今が盛りの紅葉に目を奪われた。
まもなく仲冬となるのだから冬紅葉と言うべきか。

(撮影 わるさん)
華頂宮は当主が三代に渡って夭折したため断絶した旧宮家である。
昭和四年に建てられたという洋館は市の所有だというが管理が
行き届いているとは言えず、公開されている庭園も方形に
区切られた芝生に広い余白があり、中央にぽつんと植えられた薔薇が
白い花をつけていた。
水吐かぬライオンの口冬薔薇 吉川わる
旧華頂宮邸の半ば忘れられた感じが報国寺と好対照で、
よい吟行コースであった。句会場へはバスで戻ることになっていたが、
一キロ余りということで歩いてみる。
途中、川で行き止まりになることが多く、また後半は狭いバス通りを
歩くことになるためあまりお勧めできないが、お利口そうなわんこに
会うことができた。

(撮影 わるさん)
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