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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

時彦俳句を鎌倉の風景とともにちひろさんが、読み解きます。

Posted by レオフェイ on   0  0


        草間時彦1句鑑賞                  
                           鈴木ちひろ

  鎌倉や松の手入れを谷戸の音

              
   083.jpg


鎌倉は三方を山に囲まれ、一方をゆるやかに由比ヶ浜の海に
開いた地形である。
谷戸が多く山際まで住宅が広がっている。

駅前や八幡宮付近の喧騒から離れて住宅地に入ると
一転してゆったりとした静けさに包まれる。
竹垣をめぐらしたような閑静な佇まいの家々。
背後には山や林が迫っている。

谷戸の道は行き止りが多く、人通りが少ない。
道の奥には、今はフェンスに閉ざされ、雑草に覆われた切通しが
ひっそりと残っている所もある。

                        DSCF2399.jpg

 さて掲出句である。

よく晴れた秋の日。 静かな谷戸の道を行くと
どこの家からか、松の手入れをするリズミカルな鋏の音が聞こえてきた。
梢をかすかに揺らす風と、時折聞こえる鳥の声。
丁寧な鋏の音は、小気味よく秋の澄んだ空気に響き
鎌倉育ちの作者は、足を止めて懐かしくその音に聞き入ったのだろう。
いかにも鎌倉らしい、静謐な趣の一句である。

                    IMG_9625.jpg

草間時彦は、少年時代、扇谷の谷戸の家から
八幡宮の隣りの横浜国立大学附属小学校に通った。
子供の足には少々遠く、帰り道にはいつも
源氏池のほとりで遊びながら帰ったそうだ。
少年時代を過ごした鎌倉を、時彦は終生愛し続けた。

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レオフェイ

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