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七月の吟行は、藤沢宿でした!!

2018/ 08/ 07
                 
         7月の 藤沢宿・遊行寺吟行記
                        
                            原悠歩
 

 藤沢宿は東海道の江戸日本橋から6番目の宿場。
ここは大山道・江の島道・八王子道・鎌倉道・厚木道・東海道と
多くの道が集まる場所で流通の中心地となっていた。
そのうえ遊行寺や江島神社といった名所・旧跡もあり、当時の繁栄ぶりは
描かれた浮世絵によって偲ぶことができる。

                                 FullSizeRender_201808071203074a3.jpg


 今回は藤沢本町から遊行寺まで、かつての藤沢宿を歩きながら
義経公をまつる白旗神社・伝義経首洗い井戸・永勝寺の飯盛女の墓・
遊行寺(時宗の総本山)と宝物館(国の重要文化財・絹本着色後醍醐天皇像)
などを観て廻った。

 始めに「歴史のある場所では歴史を詠みこむこと」と主宰からお話をいただく。
さっそく歴史を詠みこんだ特選句の「衣川」には、
ほぉ~とあちらこちらから声にならない感嘆の声があがる。
     
     衣川思ふ首塚薄暑光         三森 梢

他の特選句
     
      夏燕二階を低く種苗店        砂金 明

     夏の蝶風押し返すごと飛びぬ     林  稚

     大きくも小さくもなく茅の輪かな   吉川わる

                                           払い 


     緑さす石一つなり馬の墓       永井 詩

     十薬や遊女の墓は風に朽ち      原 悠歩

     涼しさよ空也上人小さく立ち     三森 梢
              

                             (吟行参加は32人と多く今回は6句提出)

 句会の終わりに主宰から「報告が多い、その一歩先へ」とお話がありました。

                        DSCF0878.jpg


 句 会場は赤い遊行寺橋を渡り、遊行寺との中間に位置する
ふじさわ宿交流館。
新しく感じの良い句会場所で、季節を変え藤沢駅から遊行通り経由
遊行寺までの往復コースもいいかもしれないと思った。
曇り空とはいえときどき薄日のさす蒸し暑い中での吟行でしたが、
みな元気かつ熱心に句作に励んでいた。
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