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吟行日和の9月の吟行だったそうです!

2018/ 09/ 15
                 
      9月吟行記 「府中市郷土の森博物館」     
                    樋口冬青


9月1日、二百十日、震災忌。天気予報によると「曇り、所により一時雨」。
今年の夏は記録的な暑さだった。「命にかかわる暑さ」という言葉もよく耳にした。
立秋はとうに過ぎたというのに、日が出ればまだ真夏の暑さである。
今日のような日はありがたい。吟行日和といえるだろう。
しかし「秋」はあるのか?

                           萩


句会場を確認して解散。旧府中町役場を始めとして、郵便局、学校、
古民家、蔵屋敷などが移築復元されて、黒光りする大きな梁や柱が懐かしい。
園内を更に進むと、小流れがあり、その先に萩のトンネルもあったが、
花はまだ数えるほどである。そうだ、近くに彼岸花や女郎花も咲いていたのだ。
とんぼが飛び、稲は頭を垂れはじめていて、確かに季節は移ろっている。

さっき解散した仲間たちは、一人でじっと佇んだり、数人でそぞろ歩きをしたり、
それぞれのスタイルで句を作っている。しかし私は、いくつかの言葉を
書き付けてはあるがまだ句にはなっていない。そろそろお腹もすいた。
無料休憩所で腹拵えして纏めることにしよう。

先生からの注意点「よく見て、具象的に」を忘れずに。時間は迫る、焦る。
毎度のことながら慣れない時間である。

今日の吟行句会は参加者34名、6句を1時半出句で始まった。以下特選句

      黄コスモス揺れてせせらぎ聞くごとし    高橋亘

                     リヤカー



      軒下にリヤカー一台震災忌         星野佐紀

      さわさわと箒の音とかなかなと       杉本奈津子

      花茗荷ふれたる指の滴かな         城中良
   
      山鳩の飛んでとび散る草の露        秋澤夏斗

      蓮の実の飛んで古代の風生まる        森有也
                  

  蓮のみ
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