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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

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2010-05-16 (Sun) 08:03

何と運のいい桃さんでしょう。京都であるものを見学することになりました!

         楓しべ

    

少壬生狂言見物記             丸山 桃

 「壬生狂言が始まりましたなぁ」という京都駅から乗った
タクシーの運転手の一言に思いがけぬ体験をすることが
できました。

「壬生狂言」という言葉は聞いたことがありますが、
いったいどんなものかわかりませんでした。

調べてみると壬生寺で4/21~29日に行われる
700年の伝統を持つ重要無形民俗文化財。
鎌倉時代に円覚上人が仏教を分かりやすく広めるために
身振り手振りで踊った融通念仏が始まり。
これが囃子に合わせて無言の仮面劇を行う
狂言に発展したものとの事。

なんだか面白そうでどうしても見たくなり、
翌日土砂降りの雨の中を壬生寺へ出かけました。

狂言の行われる大念仏堂は瓦屋根のどっしりした
いかにも年経た建物で、能舞台に似た本舞台と
橋懸りからなっている。
観客席は階段状のスタンドで自由席。
空席を見つけて座ると次々に観客が入ってきて、ざわついている。
あたりの様子を見ているうちに、いつの間にか何の合図もなく
劇が始まっている。演目は「焙烙割」(焙烙は素焼きの土鍋)。
しばらくは仮面を着けた演者が無言で演じる舞台に集中する。

物語は二人の男、焙烙売りと羯鼓売りが
市の一番乗りを争い喧嘩になる。
役人は芸競べをさせて焙烙売りが勝ったとするが,
羯鼓売りは納得せず仕返しに焙烙を割ってしまうというもの。

二人の芸競べの様子はお囃子(鉦、太鼓、笛)に
合わせてなかなか巧みで面白く、笑いを誘う。

そして、山と積まれた焙烙を舞台から放り出す
クライマックスの場面の迫力のすごいこと。

2月の節分に奉納された焙烙を狂言で割ることで
厄除け開運が得られるということである。

雨のベールの向こうに言葉のない別世界を
垣間見るような不思議な体験でした。

カンデンデンというお囃子がしばらく耳の底に
心地よく響いていました。


   長き日を云わで暮れ行く壬生念仏       蕪村
   
   壬生念仏美しき子を肩車          高浜虚子

             
                      淡交社 『壬生狂言』
                角川学芸出版 『俳句歳時記』
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最終更新日 : -0001-11-30

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