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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

Top Page › 吟行 › 6月吟行記
2019-06-09 (Sun) 22:14

6月吟行記

     6月等々力渓谷吟行記         
                                   中島晴生


令和元年6月1日10:00に等々力駅待ち合わせ、28人の参加者で
駅から3分ほどの広場に集合、中西主宰から今日は自分のスタイルで
自分の特徴を出した作句をするようにとの訓示があり、
みんな「ゴルフ橋」の脇から渓谷へ降りて行きました。

                  橋


ここから下流に向かって1㎞ほど不動の滝あたりまで渓谷が続き流れは
多摩川へ落ちてゆきます、流れに沿って散策路がありそれぞれ三々五々
句帳片手に吟行開始。

渓谷内は街中とは3℃ほど気温が低くひんやりとした感じで、欅、白樫、小楢、
などの樹木が鬱蒼と茂り、野鳥の囀り、川のせせらぎが聞こえいたる所らから水が
湧き出て、溜まりには石菖が繁茂しています。
  
     石菖の水にゆれゐる照り翳り  良

やがて散策の人も増え若いカップルもあちこちに見られ、格好のデートスポットに
なっているようです。
   
     まだ敬語まじりの二人風薫る  月夜

途中古墳時代末期から奈良時代に構築された横穴墓が現れ、その先に不動の滝が
現れました、昔はあたりに轟くほどの水量があったようですが今は竜頭の口から
水が細々と落ちている程度の滝でした。
   
     滝細く行者の台座洗ふのみ   晴生
   
     苔青し岩大いなる苔玉に    月夜  


               劉 


滝つぼの脇の階段を上ると等々力不動尊で平安時代に開かれた霊場で滝に
打たれ行をする人が各地から訪れたそうです。
   
     薄暑光鳩の羽風を頬にうけ   風

滝へ下って奥へ進むと日本庭園があり、竹林を抜けて階段を上ってゆくと
陽当たりの良い芝生の広場に出ます、ここでは木陰で憩う人、写生をする人など
見受けられます。
さらに隣接の野毛公園まで行けば東京都指定史跡の野毛大塚古墳があり
大きな帆立貝形古墳で頂上まで登れるようになっています。

その後12:25に渓谷入り口の広場に集合して、自由が丘の句会場へ今回は
特選句5句のほかに準特選句として以下の3句が選ばれました。
   
     若楓水のひかりを湛へけり   満里
      
                        水
  

     老幹の皮を残して蟻の道    有也
   
     谷若葉写生の手首やはらかし  風林
最後に主宰の句
   
     線刻の岩いちまいを滴れる   夕紀
   
     指後も手形もつけて今年だけ  夕紀
   
     殺すかも知れず毛虫を離れけり 夕紀  
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最終更新日 : 2019-06-09

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