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都市の一句
            山下 文

      夜明け待つ秒針ひびく春の闇     森  茜


「歩み句会」で席を並べ、ご一緒に「都市」に入会した、
森 茜さんの一句である。
闇と聞くと「一寸先は闇」が頭をよぎり、
どうにもならない暗く重いイメージがある。
しかし、茜さんは、「春の闇」を季語に使われた。
この闇は春の夜の明るさを含んだ闇であることを知った。

闇


上五と中七で、痛々しく夜明けを待つ作者の心情が、
読み手に充分に伝わってくる。そして、下五の季語から、
明日になればこの闇に光が射して、少しずつ明るいものに
なってくることを知らせている。
季語の使い方が上手だと思った。

この頃、茜さんは、足の手術をなさった。
手術前の不安いっぱいな夜を詠まれたのか、術後の激痛に耐え、
ひたすら夜の明けるのを待ったときを、詠まれたのか・・・。
秒針だけがひびく部屋で、朝の光を待ち、騒がしく聞こえてくる音や、
声にさえ救いを求めたくなる心境であっただろう。
ちょうど同じ時期に指の手術を受けた自分を重ねていた。

季語には、言葉の奥の深い働きと、広大な空間と時間が内臓されている。
これらをよく理解され勉強されている茜さんだと思う。
次の句も季語が効いていて、私の好きな句である。

     梱包のプチプチつぶす星月夜      森  茜
                                                芒


ほどよい力でプチプチとつぶす、その音は後を引く気持ちの良さがあり、
結局最後の一つまでつぶしてしまう。ここで、使われた季語「星月夜」に、
穏やかな日常を取り戻された茜さんが見えて、嬉しくなった。
日々、あれこれあり、スランプもありですが、良き句友として、
これからもよろしくお願いいたします。
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