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9月の谷戸の吟行記です!

      寺家ふるさと村吟行記  
                           杉本奈津子


9月7日、吟行当日はピカピカのお天気で朝から光が
肌に突き刺さるような日だった。
ふるさと村は横浜にあって里山と谷戸田の風景が
広がり豊かな自然が残された貴重なスポットだ。

             稲


谷戸田はすでに色付いており、あたりには稲の匂いが
濃く漂っていた。よく見ると田圃毎に違う品種が植えて
あるらしく実り具合で濃い黄、薄い黄、緑とパッチワークのような
田圃となっていた。
そこでみんな一斉に  (田毎に違う稲の色)  といった風の句を
作ったのだが先生に類想ありと全部バッサリと切られた。

     青蛙ひと飛び尿のひとしずく   ちひろ

     人のゐる方へ方へと来る蜻蛉   梢


谷戸田の周りの緑濃い森からは法師蟬、油蟬など秋と夏の蟬が
混在して合唱していた。

     蟬の電池切れたるごとく落つ   夕紀

     ここよりは立入禁止テングタケ   有也


                                      キノコ


気持の良い秋の週末で家族で散策している人達も多かった。

     秋日傘夫にとどかず老夫婦     青

     団栗を敵の数だけ拾ひけり     満里


谷戸の奥には小さな釣り堀もありパラソルの下で太公望達が
夫々竿の先を眺めていた。

     釣糸の光に蜻蛉向きをかへ    亘

畦道に望遠鏡とカメラを構えた一団の男達人がいたのだが
差羽の渡りを待っていたらしい。そういえばこの時期、
差羽は日本列島を北から南へその先東南アジア方面へと帰ってゆく。

     鸇(さしば)の飛来待ってゐるなり秋うちは   夕紀

里山にも谷戸にも秋の植物が溢れていた。
稲、稗、仙人草、盗人萩、水引草、溝蕎麦、臭木にも青い実がちらほら。
ノートにはいっぱい書きつけたが句にするのは難しかった。
いつかちゃんとした句になってくれたら嬉しい。
三十三人で吟行した秋の一日でした。

     用水に蜻蛉の臀呫(となめ)茜雲     奈津子
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