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正月前に相模の一宮、寒川神社に吟行に行きました。

2019/ 12/ 21
                 
吟行地・寒川神社とその周辺    石黒直子 

朝、冬の雨。みな着ぶくれて宮山駅へ元気に集まった。
近くを流れる目(め)久(く)尻(じり)川(かわ)を渡り今日の吟行地、
寒川神社へ向かった。
相模国一の宮、寒川神社は約一六〇〇年の歴史を持つ由緒正しい神社である。
太鼓橋から境内に入り、ゆっくりと散策しながら写生を、思いを、句にしている。

                      hashi.jpg

しぐれの中の社はいつもより重々しく威厳を感じた。
神殿に明かりが灯りお祓いの太鼓が時折響く。
七五三の親子連れもいて、晴れ着の子の長靴がかわいい。
神木に雨が光っている。
寒禽の声が聞こえる。いつしか雨は諸々の音を消し辺りはしずかになった。

神社に参拝し一行は長い参道を歩く。木立へ続く道は反対側が
農家や園芸店、菜畑、冬田が広がっていた。
近くには水道記念館があり見学に行く人もいた。また「わいわい市場」という
産地直売店があり、お弁当を買ったり焼き芋をほお張ったり
お花に見入ったり楽しい。周囲を眺めると稲を刈ったあとや特産の梨畑が見え、
その先に弥生時代の古墳がある。

中央公園に着くころには雨も上がっていた。隣は句会場の町民センターがある。
ロビーで昼食、会場へ。一人六句、二十六名いつもながらの楽しい句会だった。
 
今回の吟行地寒川神社は季節ごとの行事が大切に行われている。
初詣、節分祭、夏越の大祓、浜降祭、神事薪能、神事流鏑馬、等々…。
一人で出かけても、また数人で吟行しても魅力的なところである。
寒川神社へお参りすると、何かしら神さまに守られている感じがする。      

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*  麦の芽や身近におはすさがむ神   石黒直子

*  寒菊へ雨そそぎけり作業小屋    石黒直子
        
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