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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

Top Page › その他 › 青さんの第1句集「恭」へ、編集男子の語る第3弾、夏斗さん登場です。
2020-06-05 (Fri) 19:48

青さんの第1句集「恭」へ、編集男子の語る第3弾、夏斗さん登場です。

青さんの句集『恭』を読んで
              秋澤夏斗

 
北杜青さんが句集を出した。句集名は『恭』。うやうやしい、
礼儀正しいという意味を持つ。
句集に何故『恭』とつけたのかは青さんに聞いてみないと
分からないが、いかにも青さんらしいタイトルだ。
句集の序には、夕紀主宰が青さんの優れているところを的確に
熱く語っている。読んでいて胸の熱くなる文章だ。
 
句集は四季に分けてまとめられている。「夏」の中から
二句挙げてみる。
  
簗番や穂高に沈むはくてう座 
夜空の星


雄大な景である。場所は信州。中河川の鮎の簗場の
番小屋に裸電球の小さな灯が点っている。
空には満天の星。西方に目を向けると、穂高の山並みが
シルエットとなって、白鳥座がその山影に隠れようとしている。
もうすぐ夜が明ける。
  
萍の水のすきまをまわりをり

浮き草


こちらの句は打って変わって、とても小さな世界を描いている。
田んぼの取水口周辺の景色であろうか。
萍がびっしり溜っている。注意深く覗いてみると、
水が渦をつくって回っているところがある。
その渦の周りを萍がゆっくり規則的に回転して、
くっついたり離れたりしている。

私は青さんの吟行句が好きだ。いつも人と離れて
自分の世界をつくり、人と違うところを
詠もうと努力している。その姿勢に敬服する。
その結果、青さん独特の詩が生まれるのだ。
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最終更新日 : 2020-06-07

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