Article
雨の中の吟行でした!
2020/ 07/ 08 7 月都市吟行句会記 星野佐紀

2 月以来 5 ケ月振りとなる都市吟行句会がさる 7 月 4 日(土)に行われた。
参加者は、 中西夕紀主宰・秋澤夏斗・安藤風林・大木満里・
北杜 青・島田遊妹・城中 良・菅野れい・ 高橋 亘・中島晴生・
なかむらその・森 有也・盛田恵未・横山千砂・星野佐紀の 15 名。
当番は、秋澤夏斗・中島晴生・横山千砂の 3 氏。
町田駅に午前 10 時集合。路線バスにて薬師池公園へ。
近くに住む私は車で現地へ。
「おはようございます!」結社の人と久しぶりに交わす朝の挨拶。
「今日の参加は何人ですか?」と、先ずお聞きする。
15人と知り参加者全員が句会に参加できる・・・とほっとする。
うしろより朝のあいさつ梅雨の蝶
もう既に、町田駅やバスの中で久しぶりの挨拶や会話が
弾んでいたに違いない。そんな様子が窺える和やかな雰囲気の中で、
中西主宰からのご挨拶。「今日は7句出句です。久しぶりの吟行ですね。
初めての場所ではないので、それぞれ自由に回って頑張りましょう!」
前回来園したときは、 確か菖蒲が満開できれいだった・・・と
菖蒲田へ向かう。菖蒲田に沿う崖側の小道に紫陽花が遠目にも
見事に咲き続いている。あの道を水車の方へ行ってみよう。
紫陽花を間近に見てみよう。大好きな紺と白の額の花。真っ白を始め
青紫・赤紫系統の濃紫陽花。そっと毬を上から掌で包んでみる。
ひやっとする冷たさが心地よい。

右手の菖蒲田は、葉が伸び切り7月に入ったのだから、
当然菖蒲の花はもう終わりだ。「残っている花があるんじゃない?」と、ひとり言。
菖蒲田を見詰めながらゆっくり歩く。葉の間に何か白いものが
見えるような気がして近づく。柵から乗り出すようにして覗く。
ビニールの袋が葉の間に乗っかっているのかな・・・。
いや違う!あれは菖蒲の花だ!
白菖蒲だ!「やったぁ!」これで1句作らねば・・・。
ただひとつ咲きて雨中の白菖蒲
古民家の縁側で一休みし薬師茶屋の裏手にある小さな池を見てから、
小流れに沿う滑り易くなっている石段を注意深く上る。
段が緩やかになったところに、白い落花があるのに気付く。
雨で形が崩れ、色も薄汚れている。幹を見るとすべすべしている。
花を見ると夏椿か、沙羅か。
こんなところにあったなんて・・・。 これも句材になるかな。
水音に沿うてのぼれば沙羅の花

雨が止んだ。傘をたたんでリュックへ。ふと見上げた空を雲が
結構な速さで流れていく。流れゆく雲もそれなりの濃淡があるのだが、
ところどころ雲の間が薄明るくなっている。
その明るい部分を見つけた時、自分の心も晴れていくようで嬉しかった。
梅雨雲の流れにうすき穴のあり
二軒目の古民家の軒先には、大きな禅師丸という種類の柿の木がある。
青柿が落ちて雨で泥と化した地面にめり込んでいる。
青柿の存在を確かめようと近くへ行って見上げた。
見上げているうちに私の靴も青柿と一緒に泥にはまってしまったのだ。
句にできるかな。
青柿の泥の窪みにはまりをり
約2時間の園内吟行と昼食を終え、バスで町田に戻り中央公民館で句会。
披講者に自句を読み上げられた時の嬉しさ、ときめき。
15人の中の1人として、俳句は座の文芸であることを
改めて実感した一日だった。

2 月以来 5 ケ月振りとなる都市吟行句会がさる 7 月 4 日(土)に行われた。
参加者は、 中西夕紀主宰・秋澤夏斗・安藤風林・大木満里・
北杜 青・島田遊妹・城中 良・菅野れい・ 高橋 亘・中島晴生・
なかむらその・森 有也・盛田恵未・横山千砂・星野佐紀の 15 名。
当番は、秋澤夏斗・中島晴生・横山千砂の 3 氏。
町田駅に午前 10 時集合。路線バスにて薬師池公園へ。
近くに住む私は車で現地へ。
「おはようございます!」結社の人と久しぶりに交わす朝の挨拶。
「今日の参加は何人ですか?」と、先ずお聞きする。
15人と知り参加者全員が句会に参加できる・・・とほっとする。
うしろより朝のあいさつ梅雨の蝶
もう既に、町田駅やバスの中で久しぶりの挨拶や会話が
弾んでいたに違いない。そんな様子が窺える和やかな雰囲気の中で、
中西主宰からのご挨拶。「今日は7句出句です。久しぶりの吟行ですね。
初めての場所ではないので、それぞれ自由に回って頑張りましょう!」
前回来園したときは、 確か菖蒲が満開できれいだった・・・と
菖蒲田へ向かう。菖蒲田に沿う崖側の小道に紫陽花が遠目にも
見事に咲き続いている。あの道を水車の方へ行ってみよう。
紫陽花を間近に見てみよう。大好きな紺と白の額の花。真っ白を始め
青紫・赤紫系統の濃紫陽花。そっと毬を上から掌で包んでみる。
ひやっとする冷たさが心地よい。

右手の菖蒲田は、葉が伸び切り7月に入ったのだから、
当然菖蒲の花はもう終わりだ。「残っている花があるんじゃない?」と、ひとり言。
菖蒲田を見詰めながらゆっくり歩く。葉の間に何か白いものが
見えるような気がして近づく。柵から乗り出すようにして覗く。
ビニールの袋が葉の間に乗っかっているのかな・・・。
いや違う!あれは菖蒲の花だ!
白菖蒲だ!「やったぁ!」これで1句作らねば・・・。
ただひとつ咲きて雨中の白菖蒲
古民家の縁側で一休みし薬師茶屋の裏手にある小さな池を見てから、
小流れに沿う滑り易くなっている石段を注意深く上る。
段が緩やかになったところに、白い落花があるのに気付く。
雨で形が崩れ、色も薄汚れている。幹を見るとすべすべしている。
花を見ると夏椿か、沙羅か。
こんなところにあったなんて・・・。 これも句材になるかな。
水音に沿うてのぼれば沙羅の花

雨が止んだ。傘をたたんでリュックへ。ふと見上げた空を雲が
結構な速さで流れていく。流れゆく雲もそれなりの濃淡があるのだが、
ところどころ雲の間が薄明るくなっている。
その明るい部分を見つけた時、自分の心も晴れていくようで嬉しかった。
梅雨雲の流れにうすき穴のあり
二軒目の古民家の軒先には、大きな禅師丸という種類の柿の木がある。
青柿が落ちて雨で泥と化した地面にめり込んでいる。
青柿の存在を確かめようと近くへ行って見上げた。
見上げているうちに私の靴も青柿と一緒に泥にはまってしまったのだ。
句にできるかな。
青柿の泥の窪みにはまりをり
約2時間の園内吟行と昼食を終え、バスで町田に戻り中央公民館で句会。
披講者に自句を読み上げられた時の嬉しさ、ときめき。
15人の中の1人として、俳句は座の文芸であることを
改めて実感した一日だった。
スポンサーサイト
コメント