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11月吟行記

2020/ 11/ 25
                 
  11月吟行 防災の丘公園            永井詩

                                            雲


今回の吟行は、11月7日で立冬である。風もなく、
時々日差しのある過ごしやすい日であった。参加者は29名。
主宰からは、「俳句を初めて2年たったら、もう初心者ではない。
見たままでなく、しっかり視て自分が言いたいことをとらえて
作句するように」と

農大行きのバスの終点が防災の丘公園だ。
今日はコロナ対策で農大のキャンパスには、入れないことに
馬がお目当てだったので、皆さんがっかり。
去年この地での吟行の遊美さんの
「秋晴や洗う馬の背水走り」が思い出される。

事務所前で解散してそれぞれの方向に向かった。
大山連山が美しい。
私はまず池に向かう。半分は涸れて桜蓼やら秋の麒麟草やら

                           薄

蒲の穂が茫茫と生えていた。
皆さん蒲の穂やら、綿虫に詩心が湧いたようだった。
涸れ池の反対側の池は水が満々で、鯉が泳いでいた。
「そろそろ鯉も動きが悪くなっているわね。」とMさん。
なるほどなるほど。

                                         ピーマン


それから、畑へ行くと冬菜、山芋、ラッキョウ等が植えられ、
秋桜が揺れていた。咲き乱れる芒の横を進むとなんと
立派な茄子の木(?)があり、大きな秋茄子が転がっていた。
隣には芋やオクラが抜かれている。
良き句材がザクザクとあったはずであったが、、、、、

句会では、皆さんとても言葉使いが巧みで大いに反省する。
私は、特に独自の言い回しのある、わるさんの句に惹かれた。
   
     塹壕の崩されてゆく葱畑

     限りなく丸になりたる兎かな


そして最近お仲間になられた、京子さんの句にもひかれた。

     蜘蛛走り取られぬままの冬の瓜

     葱畑叫び叫んで烏二羽


                             冬菜端
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