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1年ぶりのオーロラ句会がありました!

2021/ 04/ 12
                 
      第10回オーロラ句会(2021.3.27)  島田遊妹 

                              蓑毛桜


 昨年はコロナのために中止になったが、今年は開催出来て
本当に良かった。満開の桜の中、ことばランドに集まった方々は、
夕紀先生と特別選者の杉本奈津子さんと吉川わるさんそして
14名の挑戦者たちである。入会されたばかりの、岩切蒼哲さんも
その一人である。

 それぞれのテーマに沿って10句を作り応募する。10句が
ひと固まりになると、作者それぞれの個性がはっきりと見えてくる。
1句ずつの時より作者が前面に押し出されている感じが面白い。
これが、オーロラ句会の楽しさなのかもしれない。

 まずは、夕紀先生と特別選者が天に選んだ方々を紹介しよう。
先生は「湖東春景」の北杜青さん、奈津子さんは「玉手箱」の
本多燐さん、わるさんは「花辛夷」の満里さんである。

 「湖東春景」、先生曰く「王道を行く俳句である」と。
言葉の選び方、詠んでいる内容の美しさ、全体として句の格調の
高さが秀逸である。1句あげると

     雲雀野や風のまにまに雨ひかり
                                    02IMG_3697ヒヨドリ&寒緋桜縮小


 次に「玉手箱」大切な思い出や、秘密などが詰まっている玉手箱、
そこから飛び出してくる句の、一見つながりの見えないとりとめのない
感じが不思議な魅力になっている。その中から1句。

     星透けし古巣は風にゆらりゆらり
 そして「花辛夷」、平易な言葉を素直に遣いながら、春になった気持ちの
明るさがどの句からも感じられて好きである。1句あげると、

     束の間を夢見るやうに花吹雪
 
 先生が地に選ばれた坂本遊美さんの「釣船」は、釣りに出てから
港へ帰ってくるまでが1本のドラマのように綴られている。

     舷に身を張付けて釣るわらさかな

    釣る時の動きがしっかりと見えてくる句。
                                            
 
古墳と桜


 その他にも私の心に残った句をいくつか紹介しよう。

      冬うらら影は光に縁取られ     吉川わる
  
     能登の海岩窓飾る波の花      高見 和

     父の手の自在に動く潮干狩     加瀬みずき

     ストリートダンサー春の影法師    小林 風
 

 皆さんの挑戦に大きな拍手を送りたい。
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