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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

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2021-08-03 (Tue) 18:24

あやしさんが、面白い句を紹介します。

         都市の1句(58)          井手あやし

       隕石の落ちて祭りの日となりぬ  臼井 走



この句は昨年の七月、走さんと一緒している通称
「名無しのメール句会」(走さんの命名)に出句された。
その数日前に千葉県習志野市に隕石が落ちて話題に
なっていたので、そこに材を求められたのだと思う。

一読、「発想がすごい」と思った。ニュースを知らなくても
イメージが広がっていく。季語は一読離れすぎているように
思ったが、よく読むとむしろハレの日という祭りの本意を
十分伝えている。
変り映えしない句ばかり作っている私には羨ましくさえあった。
「都市」2020年12月号に掲載されている。

                お稲荷さん


煙を吐きながらあるいは発光し燃えて空を走る火の玉、
しばらくして遠くより聞こえる爆発音。
後日近くに普段見かけない石塊を見かける。
持ち上げれば普通の石よりかなり重く、先日の空を走る
物体との関連性を確信し畏怖する。これは何か凶事か、
何かもっと悪いことが起こる前触れなのか、自分たちは何か悪いことをしたのだろうか。

火


得体のしれぬ物への怖れそして祈念のためにその石を崇め奉り人は集まった。
昔このようにして始まった祭りもきっとあったのだろう、掲句はそう思わせてくれる。

                   巫女
    

この句は物語性を帯びていて、奥行き広くいろいろと
想像させてくれる。走さんはこのような驚く発想の句を
時々出してこられる。私はチャレンジ句が出しやすいメール句会のみならず、
幹事も一緒いただいている月例句会でも走さんの句にいち早く触れることが
出来て楽しみである。
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最終更新日 : 2021-08-04

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