晩秋の赤城山と吹き割りの滝への、バス吟行の報告です。
2021年12月09日 公開
2021,11 バス吟行 島田遊妹
月曜日の朝、通勤の人たちが足早に改札口へと入ってゆく
海老名駅、そんな中、にこやかな顔をした一団が集まってきた。
バスで赤城山へ出発、海老名インターへの道の正面に
真っ白な富士山が見え、なんと幸先の良い事!!

圏央道から関越道と順調に走り、“吹割の滝”へ到着、
まずは滝を見に降りて行く。
川床を見せながら流れる水は、やがて大きな割れ目へと落ちていく。
真っ白なしぶきをあげて流れる様は、ちょっと小さいけれど
“東洋のナイアガラ”と呼ばれているそうだ。
昼食を済ませお土産など購入、次の目的地へ向けてバスの中へ。
割れ落つる流れへ飛んで冬の鳥 ひなこ
凍岩のつるんと象の顔めきて 棗

山のものつらつら並べ売る小春 詩

上州のカツ煮ふつふつ空っ風 唯
車窓から見る山の木々の色は、それぞれの色をお互いに
際立たせながら調和している。まさに“山粧ふ”とはこういう事かと
思わせてくれる景色だった。運転手さんのご苦労を感じながら
九十九折を登って大沼到着、そしてすぐ隣にある“覚満淵”へ。
この湖沼はちいさな尾瀬とも言われていて、鹿除けの柵を開けて入り
木道へ、岳樺の山はすべて葉を落として寒々しいはずなのに、
なぜか暖かみを感じてしまう不思議な空間だった。

時を止め光を溜めて冬の沼 梢
山の影斜へに映し樺枯るる 夏斗
冬日燦一山一面岳樺 佐紀

予定より30分位遅れて鳥居峠を出発し帰路についた。
前橋インターから関越道に入ったが、窓の外はあっという間に
暗くなっていった。
赤城山冬の夕空創もなし みづき
振り返る赤城山(あかぎ)は昏く冬落暉 晴生
掲載させて頂いた句はどれもその人らしく表現されていて、
吟行を楽しく思い出せる句だと思う。
ありがとうございました。
月曜日の朝、通勤の人たちが足早に改札口へと入ってゆく
海老名駅、そんな中、にこやかな顔をした一団が集まってきた。
バスで赤城山へ出発、海老名インターへの道の正面に
真っ白な富士山が見え、なんと幸先の良い事!!

圏央道から関越道と順調に走り、“吹割の滝”へ到着、
まずは滝を見に降りて行く。
川床を見せながら流れる水は、やがて大きな割れ目へと落ちていく。
真っ白なしぶきをあげて流れる様は、ちょっと小さいけれど
“東洋のナイアガラ”と呼ばれているそうだ。
昼食を済ませお土産など購入、次の目的地へ向けてバスの中へ。
割れ落つる流れへ飛んで冬の鳥 ひなこ
凍岩のつるんと象の顔めきて 棗

山のものつらつら並べ売る小春 詩

上州のカツ煮ふつふつ空っ風 唯
車窓から見る山の木々の色は、それぞれの色をお互いに
際立たせながら調和している。まさに“山粧ふ”とはこういう事かと
思わせてくれる景色だった。運転手さんのご苦労を感じながら
九十九折を登って大沼到着、そしてすぐ隣にある“覚満淵”へ。
この湖沼はちいさな尾瀬とも言われていて、鹿除けの柵を開けて入り
木道へ、岳樺の山はすべて葉を落として寒々しいはずなのに、
なぜか暖かみを感じてしまう不思議な空間だった。

時を止め光を溜めて冬の沼 梢
山の影斜へに映し樺枯るる 夏斗
冬日燦一山一面岳樺 佐紀

予定より30分位遅れて鳥居峠を出発し帰路についた。
前橋インターから関越道に入ったが、窓の外はあっという間に
暗くなっていった。
赤城山冬の夕空創もなし みづき
振り返る赤城山(あかぎ)は昏く冬落暉 晴生
掲載させて頂いた句はどれもその人らしく表現されていて、
吟行を楽しく思い出せる句だと思う。
ありがとうございました。
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