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俳句でおしゃべり-都市ー

晩秋の赤城山と吹き割りの滝への、バス吟行の報告です。

レオフェイ
            2021,11 バス吟行   島田遊妹
 
 月曜日の朝、通勤の人たちが足早に改札口へと入ってゆく
海老名駅、そんな中、にこやかな顔をした一団が集まってきた。
バスで赤城山へ出発、海老名インターへの道の正面に
真っ白な富士山が見え、なんと幸先の良い事!!


                                滝


 圏央道から関越道と順調に走り、“吹割の滝”へ到着、
まずは滝を見に降りて行く。
川床を見せながら流れる水は、やがて大きな割れ目へと落ちていく。
真っ白なしぶきをあげて流れる様は、ちょっと小さいけれど
“東洋のナイアガラ”と呼ばれているそうだ。
昼食を済ませお土産など購入、次の目的地へ向けてバスの中へ。

     割れ落つる流れへ飛んで冬の鳥        ひなこ

     凍岩のつるんと象の顔めきて          棗

                                象

   
     山のものつらつら並べ売る小春         詩

                                          山のもの


     上州のカツ煮ふつふつ空っ風          唯


 車窓から見る山の木々の色は、それぞれの色をお互いに
際立たせながら調和している。まさに“山粧ふ”とはこういう事かと
思わせてくれる景色だった。運転手さんのご苦労を感じながら
九十九折を登って大沼到着、そしてすぐ隣にある“覚満淵”へ。
この湖沼はちいさな尾瀬とも言われていて、鹿除けの柵を開けて入り
木道へ、岳樺の山はすべて葉を落として寒々しいはずなのに、
なぜか暖かみを感じてしまう不思議な空間だった。

                                             蔭


     時を止め光を溜めて冬の沼           梢

    山の影斜へに映し樺枯るる           夏斗

    冬日燦一山一面岳樺              佐紀


                      ダケカンバ


 予定より30分位遅れて鳥居峠を出発し帰路についた。
前橋インターから関越道に入ったが、窓の外はあっという間に
暗くなっていった。

    赤城山冬の夕空創もなし             みづき

    振り返る赤城山(あかぎ)は昏く冬落暉          晴生


 掲載させて頂いた句はどれもその人らしく表現されていて、
吟行を楽しく思い出せる句だと思う。
ありがとうございました。


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